人類の足跡10万年全史 の商品レビュー
出版されてからかなり後に購入し、長きにわたって積読をしていた。 DNAを用いた人類のルーツに関する研究結果を一般向けに解説した本だが、古い内容なので最新の研究は違った結論になっている可能性があり、あまり読む意味がない気はしたが、一応一通り目はとおした。 文章が散漫で読みにくく...
出版されてからかなり後に購入し、長きにわたって積読をしていた。 DNAを用いた人類のルーツに関する研究結果を一般向けに解説した本だが、古い内容なので最新の研究は違った結論になっている可能性があり、あまり読む意味がない気はしたが、一応一通り目はとおした。 文章が散漫で読みにくく、あまり頭に残らなかった。アウトリーチ系の本はテーマの絞り方、文章のうまさ等が重要だと思う。サイモン・シンや福岡伸一はその点はずさなくてすごいなと改めて感心した。ほかの方が感想で、本書が主張する内容を箇条書きにまとめてくださっていたので、すごく参考になった(自分でめとめる手間が省けて助かりました)。
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人類の足跡10万年全史 (和書)2011年01月07日 16:10 2007 草思社 スティーヴン オッペンハイマー, 仲村 明子 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 とても参考になりました。 西欧中心主義や人種差別の根拠の否定は痛快だった。 ただ書評にあったほとん...
人類の足跡10万年全史 (和書)2011年01月07日 16:10 2007 草思社 スティーヴン オッペンハイマー, 仲村 明子 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 とても参考になりました。 西欧中心主義や人種差別の根拠の否定は痛快だった。 ただ書評にあったほとんど同じ資料からの全く反対の見方が存在するということにも驚く。 関連作を何冊か読んで比較してみたいです。
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700万年前にアフリカで生まれた人類は、その後何度かの出アフリカを経験し、各地に拡散し、現在に至った。もちろん、このことは、北京原人が現在の中国人、ジャワ原人が現在のジャワ人、ネアンデルタールが現在のヨーロッパ人と言うことではない。では、現在の人類とは、どのような経緯で世界に拡散...
700万年前にアフリカで生まれた人類は、その後何度かの出アフリカを経験し、各地に拡散し、現在に至った。もちろん、このことは、北京原人が現在の中国人、ジャワ原人が現在のジャワ人、ネアンデルタールが現在のヨーロッパ人と言うことではない。では、現在の人類とは、どのような経緯で世界に拡散し現在に至ったのか?この疑問に迫るのが本書の役割である。 世界各地に住む現代人のミトコンドリアDNA(100%母系遺伝するので、母系の変遷が追跡できる)やY遺伝子(100%父系遺伝するので、父系の変遷が追跡できる)の変異、地質学(氷河期や、間氷河期などで海面位置が変わることなど)、古跡、発掘学などの知識を駆使し、現代人の出アフリカは一度のみ発生し、場所は紅海の出口であり、その後、彼らの一部は海伝いにインド、インドシナ、オーストラリアと拡散していったことなどを明らかにする。 考古学は、発掘が中心だと思っていたが、前記したように遺伝学、発掘学、地質学の統合科学に進化していたことに驚かされる。
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本書の内容自体はまだ研究中であるし、サンプル数も少ないので鵜呑みにする事は出来ませんが、長いスパンの人類の移動の歴史として本書の内容は刺激的です 2013現在にアップデートされた結果も見てみたい良書
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ミトコンドリア・イブから、人類がどのように移動していき、どのように世界に広まったか…という壮大な人類の歴史書である。
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この5,6年で読んだとても刺激的な本の最高峰。「ミトコンドリア・イブ」から枝分かれしてきたホモ・サピーエンス・・・
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第1章 出アフリカ 第2章 現生人類はいつ生まれたのか 第3章 二種類のヨーロッパ人 第4章 アジア、オーストラリアへの最初の一歩 第5章 アジア人の起源を求めて 第6章 大氷結 第7章 だれがアメリカへ渡ったか
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世代間で交差することなく、そのままコピーされて受け継がれるミトコンドリア(女系)とY染色体(男系)のDNA分析からアフリカを出た人類が全世界にその住域を展開する歴史を記述したものです。朝日新聞の書評欄で柄谷行人も評価していたこともあり、手に取りました。 この類の本は知的好奇心...
世代間で交差することなく、そのままコピーされて受け継がれるミトコンドリア(女系)とY染色体(男系)のDNA分析からアフリカを出た人類が全世界にその住域を展開する歴史を記述したものです。朝日新聞の書評欄で柄谷行人も評価していたこともあり、手に取りました。 この類の本は知的好奇心をうまくくすぐるらしく、最近多く出版が目立ちます(Amazonでたくさんレコメンドされる)。その中では、少し前の本ですが、ブライアン・サイクスの『イブの7人の娘たち』と『アダムの呪い』が有名です。こちらと比べると娯楽性ではサイクスに軍配が上がるでしょう。一方本書は娯楽性よりも、学問的な誠実さに基づき、考古学や気候学の知見を効果的に援用して人類の空間的展開ルートをDNAの系統樹から演繹しています。またこの類の本では問題となりがちな人種差別主義に対しても非常に慎重な姿勢を終始保っています。その誠実さと慎重さがときに読みやすさを損ねているように思われますが、記述の信頼性を高めているところでもあります。まだまだ学界でも未決の問題が多いというのもよく伝わってきます。統計的な正確さはサンプルの数が増えるにしたがい増えていくので、今後も新しい発見が期待できそうです。 それにしても、先祖をたどるとただ1人の人にたどり着くというのは不思議なロマンスを感じさせますね。どういう歴史を経てアフリカからこの日本まで人類が辿り着いたのかもきっちりと信じさせてくれる本です(まだ未確定なところもあるそうですが)。 なお邦題の『人類の足跡10万年全史』ですが、出アフリカの8万5千年前やアフリカのイブの15万年前とも合致していません。原題は、"Out of Eden: the peopling of the world"で直訳風にすると『エデンの園から - 人類の殖民の全軌跡』という感じでしょうか。この手の本のタイトルでは年数が書かれたものが多いのでそのせいかもしれません。8万5千ではキリが悪いですしね。
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人類の種としての究極の起源はアフリカに現れた最初の現生人類まで遡り、 そして、ただ一つのグループが7万年以上前にアフリカを離れたのである。
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内容→基本的には遺伝子「Y染色体」、「ミトコンドリアDNA」を使って現生人類は一体どこからやってきたのか?ということを気象学、考古学、地質学等をときおりまぜながら説明している。 現生人類はそれぞれの地域で進化(多地域進化論)したのではなく、たった一度のアフリカからの...
内容→基本的には遺伝子「Y染色体」、「ミトコンドリアDNA」を使って現生人類は一体どこからやってきたのか?ということを気象学、考古学、地質学等をときおりまぜながら説明している。 現生人類はそれぞれの地域で進化(多地域進化論)したのではなく、たった一度のアフリカからの脱出でその脱出した際のグループが進化していった。つまりすべての人類の遺伝子をたどればこの時に脱出 したグループにいきつく。(出アフリカ論)という説を説いている。もちろん現在では後者の説が有力。原著自体は2003頃に出版されている。 強点→まったくこういった知識がない私でも、大まかな内容は理解できた。また、それぞれの地域(アジア、アメリカ、オーストラリア等)ごとに人類の足跡をたどっていてわかりやすかった。 ただ単に人類の足跡を追うのではなく、「すべての人類は元をたどれば皆同じ」という観点から人種差別の無意味さを説いている場面もみうけられた。著者に好感がもてた。 弱点→遺伝子の話なので、多少こんがらがる。(仕方ないけど)。丁寧に読めば理解できるが、軽く読み流すと理解が半減するかも(私だけ・・・?)。時間がない人にはお薦めしません。 読後の変化→すぐなにか結果がでるわけではないが、自分の知識の糧として大変ためになる。人種間の偏見が馬鹿らしく思えてきた。人類の進化の歴史に大変興味がわいてきた
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