梅咲きぬ の商品レビュー
実家に転がっていました。 時代物の登場人物って、生き方に選択肢がほとんどないし、油断するとすぐ死ぬから、もうほんと神には縋るし、毎日全力だし、明日をも知れなくても見栄張って生きるしかないし、普通に考えると辛すぎるから、これくらい主人公補正入ってないとな…と思うくらいに主人公がチー...
実家に転がっていました。 時代物の登場人物って、生き方に選択肢がほとんどないし、油断するとすぐ死ぬから、もうほんと神には縋るし、毎日全力だし、明日をも知れなくても見栄張って生きるしかないし、普通に考えると辛すぎるから、これくらい主人公補正入ってないとな…と思うくらいに主人公がチート。 でも、山本一力氏の女主人公はみんなそうだから… 猪牙舟とか水瓶とか、江戸深川資料館の展示が小説そのままで面白いのでお近くの方はぜひ。
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玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈...
玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。(カバーより) 時代物一辺倒の夫が感想を聞きたい、というので大至急読みました。 はい、凛として筋が通っていて好きですよ、こういうの。 ちょっと妬けますがね。 だって美人で、能力があって、器であるのですもの、ヒロインが。 しかし、なかなかのいい文章で、時代がよくわかります。 作者のお人柄でしょうか、周五郎でもない、周平でもない、琴線に触れるものはたしかにありますね。 ヒロイン秀弥は踊りのおっしゃん(お師匠さん)にこう教えられます。 「つらいときは、好きなだけ泣きなはれ、足るだけ泣いてもよろし。そやけど、自分が可哀想やいうて、あわれむことだけはあきまへんえ。それは毒や。つろうて泣くのと、あわれむのとは違いますよってな」 ちょと宮尾登美子の作品がしのばれますね。
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時代は宝暦年間、舞台は深川の老舗料亭 「江戸屋」。女将・秀弥と娘・波瀾の人生を 描く人情時代小説。
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江戸、深川の女の心意気、天晴れ。 これぞ、深川の……いや、日本の女。 まさに、大和撫子。 お淑やかなだけではなく、芯の強さがある。 そして、母娘の愛情の深さに涙した。
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山本一力作品ではたびたび登場する深川老舗料理店の江戸屋の女将秀弥を中心とした話で、よく登場する三代目から四代目に代替わりするための女将としての心構えを伝授する姿やそれを着実に受け継いでいく四代目の女将として成長していく姿が良かったです! 四代目の父親が誰なのか?は、結局謎なままで...
山本一力作品ではたびたび登場する深川老舗料理店の江戸屋の女将秀弥を中心とした話で、よく登場する三代目から四代目に代替わりするための女将としての心構えを伝授する姿やそれを着実に受け継いでいく四代目の女将として成長していく姿が良かったです! 四代目の父親が誰なのか?は、結局謎なままでしたが・・・
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著者の本を読んでいきます! 深川の料亭「江戸屋」の三代目秀弥の一人娘、玉枝の成長物語。江戸の女性の心意気と、祭りを通した深川の人情にほろり。 玉枝が四代目秀弥となった後の子育てがないのが残念・・ 江戸屋の行く末は大丈夫ですとつぶやかれたので、大丈夫ですネ・・きっと♪ 江戸物好き...
著者の本を読んでいきます! 深川の料亭「江戸屋」の三代目秀弥の一人娘、玉枝の成長物語。江戸の女性の心意気と、祭りを通した深川の人情にほろり。 玉枝が四代目秀弥となった後の子育てがないのが残念・・ 江戸屋の行く末は大丈夫ですとつぶやかれたので、大丈夫ですネ・・きっと♪ 江戸物好きなのは、私自身が下町っこだからのようです^^ 今回のお気に入りを、フレーズに残しています。
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料亭「江戸屋」の三代目女将・秀弥の娘で、後に四代目女将となる、玉枝の成長を描いた物語。 深川っ子の“粋”が、清々しくて良いですね。
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人の生き方とは、一本の筋を通して行くものだとおもう。それは身分相応の筋であり、考え方の筋であり…。江戸屋の4代目となる玉枝の筋は、老舗女将として、江戸屋をそして深川を守り、盛りたてていく事。凛としたその生き方が、人を惹き付け魅了する。
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女優・田中美里さんが明快に解説されているとおり『生きる姿勢を正してくれる゛教本゛』だと思う。読後『凜』という単語が浮かぶ。個人的にはストーリーにもう少し動き(インパクト)があればと思ったが、それが本作に必要かどうかは、読み手によるとも思った。
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「損料屋」の重要登場人物である、料亭江戸屋の魅力的美人女将秀弥さんの成長譚。 先代女将をはじめとする周囲の人物に育てられ、歴代女将に恥じない才能を開花させる過程が、心地よい文章で描かれています。 心のノートに留め置きたい、珠玉の金言格言的セリフが多々あります。
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