屍体修理人 の商品レビュー
葬儀屋で遺体に美装を施す仕事をしているマッドン。 ある日かつての恩師が運び込まれたことで、葬ったはずの過去が蘇る。 ええと、なんだ。 屍体修理の場面を期待して読むと肩透かしを食らう。…食らった。 遺体と対峙する場面はあるけれど、それをどう美装していくかにはほとんど触れられていな...
葬儀屋で遺体に美装を施す仕事をしているマッドン。 ある日かつての恩師が運び込まれたことで、葬ったはずの過去が蘇る。 ええと、なんだ。 屍体修理の場面を期待して読むと肩透かしを食らう。…食らった。 遺体と対峙する場面はあるけれど、それをどう美装していくかにはほとんど触れられていないので。 プロットは特に目新しくもなく、むしろ想像通りの流れ。 過去を振り返り、再び狂気に駆り出されるマッドンをもっと丁寧に書いた方が怖かったと思う。 過去も妻とのことは断片的でややわかり難い。 全体的に浅いように感じる。 タイトルと装丁に騙された感満載。
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屍体修理人という題名と表紙カバーのショッキングな写真に興味をそそられましたが、内容は、封じ込めた過去の殺人が炙りだされ再び殺人者になる主人公というもので、サスペンスにありがちなプロットでした。 著者のニック・ブルックスは、スコットランドのグラスゴー出身で、グラスゴー大学院で文芸...
屍体修理人という題名と表紙カバーのショッキングな写真に興味をそそられましたが、内容は、封じ込めた過去の殺人が炙りだされ再び殺人者になる主人公というもので、サスペンスにありがちなプロットでした。 著者のニック・ブルックスは、スコットランドのグラスゴー出身で、グラスゴー大学院で文芸創作を学んでいるそうです。 大学に社会人入学し、大学院まで進んだようですが、年齢はさほど重ねていない印象を受けます。 主人公の殺人者は、以前、医学生で、医学部を中退して葬儀社に勤務し、死体の美装を行っている。 そこに医学部時代の恩師が彼の美装を受けるために、死体となって何十年ぶりかに現れる。 封印された過去をもつ彼の静かな日常が騒がしくなっていく。 自暴自棄的な狂気で、また人を殺め続けてしまうラストは悲哀を感じる。 医学部の学生生活、青春、男女の愛、同性愛、屍体修理人の仕事、妻の介護、さまざまな話題が持ち込まれてる小説でした。
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