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サウスバウンド(上) の商品レビュー

3.9

222件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

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2023/05/25

元過激派で働かない父と、働いて家計を支える母、生意気な妹と小6男子の主人公"二郎"の話。 普通に学校に通って友達とふざけたりする日常と、居候に頼まれて怪しげな手伝いをする裏側といった感じ。 こういった話の目的というか展開がわからないまま読み進めていくのは少し苦...

元過激派で働かない父と、働いて家計を支える母、生意気な妹と小6男子の主人公"二郎"の話。 普通に学校に通って友達とふざけたりする日常と、居候に頼まれて怪しげな手伝いをする裏側といった感じ。 こういった話の目的というか展開がわからないまま読み進めていくのは少し苦手です。 上巻は夜逃げのように都会を離れて、外科医からは沖縄へ。 グダグダで終わらないことを期待します。

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2023/04/22

再読 なぜか上原一郎にシンパシーを感じる。親がこんなのだと迷惑でたまらないだろうけど、他人だと羨ましい部分もある。 初読21/5/5

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2023/04/18

多感な小学6年生の主人公に降りかかる不幸や淡い恋、固い友情、突き抜けた父親の所業など次から次へと展開していき面白い。 姉や妹の存在も独りよがりな主人公とせず兄として弟としての心の動きが語られる 舞台を移した後半はどうなるのか楽しみ

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2022/11/01

小学6年生の男の子の視点で書かれているので、馴染むまでに時間がかかったけれど上巻の後半あたりから ストーリーの面白さにペースアップして読むことができました。 元過激派の父親と優しいけれどいまいち謎な過去を持つ母親。 その思想がどうこう、というよりいわゆる一般的な概念に囚われない...

小学6年生の男の子の視点で書かれているので、馴染むまでに時間がかかったけれど上巻の後半あたりから ストーリーの面白さにペースアップして読むことができました。 元過激派の父親と優しいけれどいまいち謎な過去を持つ母親。 その思想がどうこう、というよりいわゆる一般的な概念に囚われない親ってなんだか楽しい~と、ワクワクしながら読み進められます。 実際にこんな小学生がいたらちょっと怖いけど。 下巻が楽しみです。

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2022/09/09

中盤からページをめくる速度が急に上がる。 序盤はちょっと・・・ 気になるのはこれが上巻であるということ。 この巻で終わりにしても特に問題がないようにも思えるのだが。

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2022/06/18

ホームドラマ。 革命の時代を知らないので、主人公と同じ視点で父母をみれました。 読み始めるとずっと読んでられるけど、最終ゴールがなさそうなので、ずっと同じテンションで読み進めてる。すごい入り込むといったことはなく、、 でもなんとなくで下巻も読み進めようと思います。

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2022/05/25

上巻を読み終えたところ。 ホーム小説かと思ったら、過激派などの話になったり、ヤンキーと対決になったり、お父さんが狂ってたり、母の秘密が謎だったり、いろいろなことが目まぐるしく進むが、読みやすく、登場人物も少ないので、ごちゃごちゃにもならない。 自分なら間違いなく四ツ谷の子供になる...

上巻を読み終えたところ。 ホーム小説かと思ったら、過激派などの話になったり、ヤンキーと対決になったり、お父さんが狂ってたり、母の秘密が謎だったり、いろいろなことが目まぐるしく進むが、読みやすく、登場人物も少ないので、ごちゃごちゃにもならない。 自分なら間違いなく四ツ谷の子供になる。 今から下巻を読みます。

Posted byブクログ

2022/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『サウスバウンド(上)』 奥田英朗 (角川文庫) 物語の舞台は東京、中野。 小学六年生の上原二郎は、中野ブロードウェイを通学路にしている。 学校帰りに古本屋で漫画を立ち読みし、中古ゲームをチェックし、肉屋でコロッケを買い食いする、ごく普通の(!)小学生である。 が、彼が他の子供と違うところが一つあった。 父親が、昔、過激派だったということだ。 体制に組み込まれることを嫌う父・上原一郎は、自称フリーライターだが、仕事をしている様子はなく、いつも家にいる。 息子に、学校なんか行かなくてもいいと言い、国民年金の督促に来た社保庁を追い返し、修学旅行の積立金が高いのは学校と旅行会社の癒着だと、学校に怒鳴り込む。 「体制側のイヌ」「論拠を展開しろ」などと、時代錯誤な言葉がぽんぽん出てくる。 騒ぎばかり起こす父なのだ。 共産主義、官、オルグ、搾取、公安、ブルジョア、プロレタリア… 父との生活の中で飛び交う耳慣れない言葉。 二郎はインターネットで、父がかつて“革共同”の行動隊長だったことを知る。 父はかなり有名な伝説の闘士だったらしい。 さてこの小説は、語り手は二郎ではないのだが、二郎にぴったりと付いてまわる視点で語られている。 それは、二郎が感じているのと同じ高さと同じ重さで、物事を受け止めることのできる目線だ。 不良中学生「カツ」と喧嘩をし、死なせてしまったと思い込んだ二郎と黒木が家出をする場面などは特に、彼らに付いて行動をともにしている気分になった。 子供の世界は意外と厳しい。 大人とは違うベクトルの世界を生きている。 子供は子供なりに考えて行動し、難題を乗り越えてたくましく前に進んで行く。 大人が介在しない子供だけの世界が、しっかり描かれているのがいいなと思った。 一郎は、子供にとっては大迷惑な、どうしようもない父親だけれど、決して悪人ではない。 このバカ親父から放たれるオーラは、なぜか暖かい。 一郎のアナーキズムは、ただ政府の体制に反発するだけでなく、革命家同士の闘争という内輪の権力争いも否定する。 “群れる”ことそのものを嫌悪しているのだ。 「集団は所詮集団だ。ブルジョアジーもプロレタリアートも、集団になれば同じだ。権力を欲しがり、それを守ろうとする」 「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ」 ほぉー。 こういう思想的なことに善悪は付けられるものではないが、一郎さん結構いいこと言うじゃんと私は思った。 母の過去、アキラおじさんのこと、四谷のお祖母ちゃんのこと。 二郎にとっての様々な問題を積み残したまま、父が起こした騒動のせいで、上原家は借家を追われ、引っ越すことになってしまう。 行き先は、沖縄の西表島だ。 住むところも決めないまま出発する上原一家の行く末やいかに !? 下巻へ! 

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2021/12/09

2006年本屋大賞2位 奥田英朗が三年かけて構想した小説であり、直木賞受賞後の第一作 あらすじ 元過激派の父が起こす大騒動に翻弄されながらも、東京から沖縄への移住を通して家族の絆、息子二郎の成長していく過程を描いている。 学生運動時代が複雑に絡み合い、駆け落ちした女性と三人の...

2006年本屋大賞2位 奥田英朗が三年かけて構想した小説であり、直木賞受賞後の第一作 あらすじ 元過激派の父が起こす大騒動に翻弄されながらも、東京から沖縄への移住を通して家族の絆、息子二郎の成長していく過程を描いている。 学生運動時代が複雑に絡み合い、駆け落ちした女性と三人の子を作るが最後は西表島に帰るというファミリードラマである。 感想 読んでて楽しかった。

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2021/11/30

読み出したら、時間忘れて読んでまうけど、いざ一回綴じると再び読み出すのは時間がかかる変わった小説やった。下巻気になる。

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