キャンディーの色は赤 の商品レビュー
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愛してるよ、心から、本当に。 ***** 18のタイトルがつけられたお話がつまった、文章とイラストで彩られた短編集。 題名がかわいい、けれど、表紙を見て、やはり魚喃さんだ…と、妙に納得。 真っ白な紙に落ちた、赤、それはインク…血かしら。 文章と、挿絵、的なタイプのものもあったり。 個人的には魚喃さん自身が出ている?(拝見したことのあるお写真と似ているし、名前がナリコ…)かと思わせる『恋するマリー。』が好き。 ほんわか、じんわり、していて。 マリーの言葉に「恋するマリーみたいになりたいなァ」…同感。 ざっくりざっくりひとの心を描く魚喃さんのコミックは、時折目をそらしたくなるくらいに痛々しくも感じるけれど、妙にひかれて、いつも読んでしまう。 ひとって、愛おしい。
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13年間。 「駅まで走る。オナカ痛くなるくらい笑いながら。」 恋するマリー 「飽きたりしないッッ てゆうかむしろ飽きたいよ そのくらいずっとずっと一緒にいたい」 冬、日曜日夕がた 「ただしいひとでありたいです。でも、 誰もかも神様なんかじゃないから、 まちがってばっかり。」...
13年間。 「駅まで走る。オナカ痛くなるくらい笑いながら。」 恋するマリー 「飽きたりしないッッ てゆうかむしろ飽きたいよ そのくらいずっとずっと一緒にいたい」 冬、日曜日夕がた 「ただしいひとでありたいです。でも、 誰もかも神様なんかじゃないから、 まちがってばっかり。」 同棲破局。 「ちっぽけっスね けど、そんなことがデカかったりする、 生活は毎日だから」 新しく、行く。 「アシスタントさんが片付ける、床に散らばった あたしから切り離された体の一部に、 3年間に、 あたしはクロスの中で左手中指を立てて 心ン中で『ファックオフ』、とつぶやいて ニヤリと笑ってみる。」 合鍵。 「本当に開くのかと慣れないカギ穴に はじめてカギをつっこむ快感。」 ハッピースーサイドパラノイア。 「あたしたちが愛し合うように、 誰が、誰を、愛したって、 たぶんぜんぶ、まちがいじゃない。」 こうふく。
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これは魚喃キリコにしか書けないなとしみじみ思った。 私は、彼女の書く言葉がすごく好きです。 ー 平日の昼間。 真夏の空は真っ青で、 ペンキを塗った屋根みたいだ。 そこにまっ白な雲がすこし。 ー
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そこらによくあり、 そしてよくはありえない、 そんな恋の話。 ありきたりのようで、違うので、 (違いたいとも願う) 好きだけれども、嫌いである。 * それでもこの人の本は、 また買ってしまうのだと思う。 (2009年の感想)
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受け入れてしまうという弱さ 傷つけて苦しめることのこわさ きちんと、選び進むということの強さを持てたらいいのに 自分の涙が、こんなに切ないなんて、思ってもみなかった。 自分以外の人の本当の涙が、自分にとって、もっともっと もっと切ないなんてことも。 ただしいひとでありたいです。 でも、誰もかも神様なんかじゃないから、 まちがってばっかり。 そんなこと言ってる場合じゃない。 正しい道みつけなくちゃ 見つかるのか?
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「blue」や「water.」と比較すれば絵のタッチが違っているけど、伝えたい女の子の脆くも強い心情は変わっていない。綺麗。線。
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表紙の装丁にある血痕が、この作品の痛々しさを表現していると思います。読んだ人の過去の傷をえぐったことによる血ともとれるかもしれません。 愛情に翻弄される女性という存在の孤独さ、醜さ、自分勝手さを中心に描いた作品です。 漫画というより文学、というかここまで来ると私小説・エッセイの...
表紙の装丁にある血痕が、この作品の痛々しさを表現していると思います。読んだ人の過去の傷をえぐったことによる血ともとれるかもしれません。 愛情に翻弄される女性という存在の孤独さ、醜さ、自分勝手さを中心に描いた作品です。 漫画というより文学、というかここまで来ると私小説・エッセイのような印象を受けました。 どうしようもない、途方に暮れるような気持ちになります。 でも、どこか共感してしまうからこそ、登場人物たちの幸せを願ってしまう。 面白さが分からない人には全く分からない、魚喃先生の作品の中でも特に人を選ぶ短編集だと思いました。
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現実味を帯びていて、まるで自分の日記を読んでいるよう 日常生活の中でも、頻繁にセリフやシチュエーションを思い出す 時々、急に読みたくなる理由は、 読み終えた後にほっとする理由は、 このあまりに何気ない日常を、 さらりと言葉にしてくれているからかしら
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自意識が弱い人にとってはとても痛い本 やはし名セラピストのように経験者ならではの感情の理解度が深い そのことに脱帽 いや、本人にとっては自己経験だからどうなんだろう
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まだ私には理解できない部分が多々ある作品ですが、きっと大人の女になるにつれ、少しずつ分かってゆくのだと思いました。
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