青い花 の商品レビュー
まずしいかさやさんが、雨の日に出会った女の子にすてきな青いかさを作ってあげました。そのかさはひょうばんになり・・・。 私が初めてこの物語を読んだのは、小3か小4の時だった。そして二度目に読んだのは、29歳の梅雨時。 ふとしたきっかけから思い出し、どうしても読み返したくなり、「...
まずしいかさやさんが、雨の日に出会った女の子にすてきな青いかさを作ってあげました。そのかさはひょうばんになり・・・。 私が初めてこの物語を読んだのは、小3か小4の時だった。そして二度目に読んだのは、29歳の梅雨時。 ふとしたきっかけから思い出し、どうしても読み返したくなり、「紫陽花」「青い傘」などのキーワードから、タイトルと作者に辿り着いた。(そうか、安房さんだったのか!・・・が思い出した直後の感想)。 梅雨時というのは、祝日も無く、日々に忙殺され、初心を忘れがちな時期。全てが虚ろに見え、道端の紫陽花さえ視界に入らないような時もあるかもしれない。 そんな疲れ切った時こそ、この絵本を手に取ってみてほしい。雨に霞んでも、陽射しにさらされても、休眠してしまっても、枯れることなく息衝いていた大切な何かを、自分の中に見つけられる一冊だと思う。
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幼い頃に読んでもらって以来、ずっと心にかかっている本です。 安房さんのお話は、大人になっても心の隅に、少しの温かさと切なさを孕みつつ、しんとした面持ちで座っているような気がします。
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