恋愛の国のアリス の商品レビュー
前半「恋愛の国のアリス」は笑っちゃうとこもあり、おもしろかった。 後半、タロットカードの話は途中で飽きて飛ばし読み。「恋人」のカードの話はすきだった。 P45「勇気、名演する」 互いの傷を舐めあって、二人だけの世界に逃避してしまう恋愛なんて、僕は恋愛と認めたくありません。それは...
前半「恋愛の国のアリス」は笑っちゃうとこもあり、おもしろかった。 後半、タロットカードの話は途中で飽きて飛ばし読み。「恋人」のカードの話はすきだった。 P45「勇気、名演する」 互いの傷を舐めあって、二人だけの世界に逃避してしまう恋愛なんて、僕は恋愛と認めたくありません。それは只の、談合、です。 談合!と笑いました。 P106「魔性、赦される」 複数の者に恋愛感情を抱ける魔性の女子は、限りなく神の子に近い存在なのです。天使です。男子が魔性に取り憑かれ、己が人生を狂わされたと文句をいってきても相手をする必要はありません。それは天に唾を吐く行為と同じなのですから。しかし、男子の二股や不実な行為は断固、糾弾すべきです。何故なら男子は同時に複数の恋愛をフォロー出来るスキルを持ち合わせてはいない下等生物なのですから。 P115「養殖、劣る」 合コンに限らず、恋愛しようという野心を持って、限られた状況から消去法で自分の好みの異性を捕まえるのは、養殖漁をしているようなもの。養殖漁が悪いとはいいませんが、真の漁師を自負するなら、大自然に戦いを挑み、天然の獲物と格闘することに誇りを見出すのではないでしょうか。常に捕獲高が安定している養殖ものには、ならではの利点がある。しかし何時、釣れるか解らぬ供給の不安定な天然ものが獲れたなら、味で養殖は天然に全く敵わない。 だそうです。 大麻逮捕のときの様子を思い出すと、ぐえーってなっちゃうんだけど、独特でおもしろかったと思う。
Posted by
エッセイ。 パンドラの匣の最後に希望が入っている話が好き。 パンドラの匣から最後に出てきたもの、それは希望だった。 貴方はこの物語をどう解釈する?ゼウスはパンドラが匣を何れは開けることを知っていたのよ。 僕もそう思うね。だから、最後に希望を入れておいたの。どんなに絶望的な状況に...
エッセイ。 パンドラの匣の最後に希望が入っている話が好き。 パンドラの匣から最後に出てきたもの、それは希望だった。 貴方はこの物語をどう解釈する?ゼウスはパンドラが匣を何れは開けることを知っていたのよ。 僕もそう思うね。だから、最後に希望を入れておいたの。どんなに絶望的な状況に陥ろうと、必ず希望の火は点る。ゼウスの配慮だ。 違うは。 ――君は強い眼差しを僕に向けます。 希望を最後に入れておいたのは、ゼウスの人間に対する非道い罪なのよ。 どれだけ叶わぬ願いと知りながらも、人はもしかするとという、一縷の希望を持つわ。 結果なんて見えているのに、何かの間違いでという、浅はかな希望を抱くわ。 この残酷な世界で完全な絶望を悟らせない希望を与えたことこそが、 最大のゼウスの意地悪なの。 09’01’08
Posted by
不思議の国のアリスを基に、野ばらちゃん的恋愛観が描かれています。 ミュシャの絵も出てこれば、恋愛にアルコールは禁物!とのお話も。 恋愛のみならず、乙女の生き方にも通じることがたくさんです。
Posted by
野ばら作品は創作よりもエッセイの方に惹かれることに気づいてきました。この本、大好き!友人に借りたのですがすぐに夢中になりました。人の恋愛観を学ばせていただくのは本当に素敵。そしてやっぱり文章が素敵なんですよねえ。見た目も読んだ感じも本当に綺麗。こんな文章が書けるレディになりたいも...
野ばら作品は創作よりもエッセイの方に惹かれることに気づいてきました。この本、大好き!友人に借りたのですがすぐに夢中になりました。人の恋愛観を学ばせていただくのは本当に素敵。そしてやっぱり文章が素敵なんですよねえ。見た目も読んだ感じも本当に綺麗。こんな文章が書けるレディになりたいものです。恋愛っていいな!
Posted by
乙女のカリスマか、純文学か。 野ばらさんの文章はきれいだと思う。 ひらがなと漢字の比率とか並べ方まで 考えるのではないかというほど 見た目もきれいな文章とはすごい。 特にこの本は、それが一番印象的だった。 内容としては、小説とエッセイが 同時に楽しめるお得な本という感じ。...
乙女のカリスマか、純文学か。 野ばらさんの文章はきれいだと思う。 ひらがなと漢字の比率とか並べ方まで 考えるのではないかというほど 見た目もきれいな文章とはすごい。 特にこの本は、それが一番印象的だった。 内容としては、小説とエッセイが 同時に楽しめるお得な本という感じ。 作品を楽しむというよりは 軽く読めるところがよかった。 野ばらさんの男性性を感じることが でき、目がハートになりました。
Posted by
っつーか野ばらサンはゲイじゃなかったのね。 そこに驚いたよ・・・。 前半は、ふーんへーほーって感じ。 後半の微妙なSSは要るのか???
Posted by
野ばらさんの恋愛観がわかる本。個人的には、後半のタロットの???と???が心に残りました。 なんか、オトメー!って叫びたくなります
Posted by
この人の文学に救われる層がある。少なからずの層に影響を与えるそのあり方は、やはり、澁澤龍彦に似ているのだろう。
Posted by
生まれ出でて育んだ想いを曖昧に消滅させてしまうのは精神衛生上良くないと思う。どう足掻いても叶わぬ恋は、その恋を成就させる為ではなく、単に膨れ上がった自分の恋慕に行く場を与えてやることを目的として、告白ならぬ告知をする。 そんな野ばらさんの考えかたが好きです。
Posted by
トランプだったかタロットだったか…の枚数文のショートストーリーで構成されています☆野ばらちゃんの恋愛論は実践的なカンジ(^ω^)読むだけでも野ばらちゃんに癒されます(>ω<)野ばらちゃんがあゆのファンだったとは。。。
Posted by