マイスター・エックハルト の商品レビュー
異端とされた神学者エックハルト。 存在への思索を通して、「被造物がそれ自体無」であり、そこから離脱して神へ向かわねばならぬという、ある種仏教的な「空」に近い思想に興味を持った。 本書の重点は言うまでもなく「エックハルトの思惟」にある。 「像・鏡・反響」はひとつである。 ...
異端とされた神学者エックハルト。 存在への思索を通して、「被造物がそれ自体無」であり、そこから離脱して神へ向かわねばならぬという、ある種仏教的な「空」に近い思想に興味を持った。 本書の重点は言うまでもなく「エックハルトの思惟」にある。 「像・鏡・反響」はひとつである。 「魂の火花」は吹き消されることはない。 彼の「哲学」よりも、論説に彼のエッセンスがあるのではないだろうか。
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