【廉価版】愛と誠(1) の商品レビュー

ながやす巧(著者)

2017/11/09

不良男子学生と聖女のような女子高校生の学園もの。
暴力シーンも数多いのですが、毎回毎回主人公がどうなるのか、気になってわくわくして読んだマンガです。

お金持ちのご令嬢の早乙女愛。小学校に上がるか上がらない頃の冬、信州の別荘に来た愛は、スキー場で危険な崖に入り込んでしまいました。そんな愛を助けたのは、地元の少年太賀誠でした。愛の命は助かったけれど、誠の額にはみるも無残な傷が残りました。その傷が誠の運命を変えてしまうのです。このスキー場の事件から約10年の月日が流れ二人は再開し、誠の窮地を知った愛が恩返しのつもりで愛の通う高校へ誠を転校させます・・・。

天使のように清らかで優しい愛お嬢様に対して、悪ぶって本心を出さない「フーテンタイガー」こと太賀誠。
愛は罪滅ぼしのつもりだったのに、
いつのまにか、愛を助けた頃の誠に恋をしていることに気がつきます。

人として忘れてはならない大事なものは「愛の心」「誠の心」。
それを、主役の高校生の男女二人の名前に取り入れているあたり、
作者の細かい配慮を感じます。
学園を舞台にどんどん展開する純愛ドラマに、
大人になった今でも我を忘れて読みふけりました。

映画も今度上映されるので3回目でしょうか。
映画もいいですが、やはり原作です。
ワルだけど根は優しい硬派の「誠」は原作が一番だと信じています。