詩人たち ユリイカ抄 の商品レビュー
いい時代だ。ほんとうに。心の底からの文学を追い求めるひとが山ほどいて、みんなでなんやかんやいいながら売れない本を作っていて、その中には死んでもなお後の世代に名を轟かせているひともいて。足穂や安部公房がさらりと出てきて、みんなで文芸喫茶で語っていて。いい時代だ、ほんとうに。それしか...
いい時代だ。ほんとうに。心の底からの文学を追い求めるひとが山ほどいて、みんなでなんやかんやいいながら売れない本を作っていて、その中には死んでもなお後の世代に名を轟かせているひともいて。足穂や安部公房がさらりと出てきて、みんなで文芸喫茶で語っていて。いい時代だ、ほんとうに。それしかなかったのだろう、ともおもう。ネットとか、テレビとか、ほかになかったのだろう。こういう古い時代を見ると、どうしても切ない気持ちになってしまうのだけれども、羨ましくなってしまうのだけれども、これは正しくないことなのでしょうか。いい時代だった、という言葉は、やはり間違っているのでしょうか。とりあえず、勉強あるのみだとおもった。
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本の出版は、伊達さんのような動機で始めるのが、 本当の形なんじゃないかと思います。 売れる、売れないじゃなく大切なものを世に残すという姿勢が出版の基本であり、またその思想こそが素晴らしいと思いました。
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