1,800円以上の注文で送料無料

図解 庭造法 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/09/23

「一 庭園は、人生の楽しみにおいて、もっとも高潔にして、もっとも清雅。まことに文明の一愉楽ともいえよう。」  明治時代中期に出版された庭造本の復刻である。図版を多用し、言葉だけれは伝えにくい所をイメージしやすくする手助けになっている。半分は本書の英訳となっており、当時の外国へ日...

「一 庭園は、人生の楽しみにおいて、もっとも高潔にして、もっとも清雅。まことに文明の一愉楽ともいえよう。」  明治時代中期に出版された庭造本の復刻である。図版を多用し、言葉だけれは伝えにくい所をイメージしやすくする手助けになっている。半分は本書の英訳となっており、当時の外国へ日本文化として輸出されていたことを思わせる。  配置の組み合わせだとか、石の種類だとかが数多く触れられるが、そのほとんどは短い注釈がついているので理解の手助けになる。(それにしても注釈も短すぎるのだが、注釈を付けるべき用語の多さからすれば仕方のないことだろう)  基準が合ってこそ、動きや個性が出る。真行草になぞらえて崩し方の妙を説いている。お手本通りにすれば堅く、目的も無く崩すと下品になる。庭造りは計算をつくし、なおそれを感じさせないものでなければいけない。  面白いが、いざ造るには頭を悩ませそうだき。きっとどこにも正解と呼べるものはなく、そういう意味では芸術と呼ぶのだろう。

Posted byブクログ