川瀬敏郎 花に習う の商品レビュー
日本の花には「公」の花と「私」の花があるそうですね。公の花「たてはな」は、依り代の名残りであるシンの花を「こみわら」(藁をたばねたもの)に差込み、枝先は天を向きます。私の花は「なげいれ」。花は自然と斜めに傾き、枝先は自分に向きます。「好き」を原理とします。「たてはな」が天との交...
日本の花には「公」の花と「私」の花があるそうですね。公の花「たてはな」は、依り代の名残りであるシンの花を「こみわら」(藁をたばねたもの)に差込み、枝先は天を向きます。私の花は「なげいれ」。花は自然と斜めに傾き、枝先は自分に向きます。「好き」を原理とします。「たてはな」が天との交流とすれば、「なげいれ」は自分との対話です。この二つの緊張の中に、著者は、「格を知って格を出ること」のグラディエーションを試行しつづけます。
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