反省 の商品レビュー
当時はあまりよく分からなかった鈴木宗男事件について詳細に書かれている。 テレビでは宗男叩き一色で、この本にあるような考慮すべき情報は全く報道されていなかった。 外務省は国益(ロシア外交)よりも自らの利益を選んでこのようになったようだが、 国益を優先しなかったことが残念でならない...
当時はあまりよく分からなかった鈴木宗男事件について詳細に書かれている。 テレビでは宗男叩き一色で、この本にあるような考慮すべき情報は全く報道されていなかった。 外務省は国益(ロシア外交)よりも自らの利益を選んでこのようになったようだが、 国益を優先しなかったことが残念でならない。
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「ムネオハウス」などの疑惑で逮捕された鈴木宗男と佐藤勝の両氏が対談形式で外務省の病理、裏側を暴露する。大勢の外務官僚が実名と写真入りで登場し、大丈夫なのかと心配になるほど赤裸々だ。 ここで取り上げられている事件がマスコミを賑わしてた頃はあまり政治に興味もなかったので、何かス...
「ムネオハウス」などの疑惑で逮捕された鈴木宗男と佐藤勝の両氏が対談形式で外務省の病理、裏側を暴露する。大勢の外務官僚が実名と写真入りで登場し、大丈夫なのかと心配になるほど赤裸々だ。 ここで取り上げられている事件がマスコミを賑わしてた頃はあまり政治に興味もなかったので、何かスキャンダルらしきことで騒然としていたことはぼんやりと覚えている程度だ。しかし結局誰が何をしてどういう罪になったのかはっきり聞いた覚えはないので、彼らが言うように“国策捜査”だったのかもしれない。 彼らがここで述べていることが真実かどうか知るすべも無いので評価はしづらいが、本当だとしたら日本の将来はかなりみっともないものになるだろう。昔に比べて日本が精神的にも凋落していることは産業界について常々感じているので、官僚がそうだとしても驚くに当たらないと思う。 謀略に関する話を読むと、現在進行形で起きているテーマについても疑心暗鬼になってくる。折しも防衛庁関連で汚職が取り沙汰されているが、果たして誰がどこまで真実を語り、どんな着地点が用意されていることか。 ただ本書を読んでひとつ足りないと感じたのは、今後の世界についてグローバル化による影響には触れられていない点だ。政治家と官僚という肩書きを持つ彼らは冷戦終結によって世界情勢が変わったという点までは認識しているものの、その世界理解はあくまでも「国家」を中心としたものに留まっている。国家に比肩しうる影響力を持つ「多国籍企業」の台頭をどう見ているか、そこが気になった。
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失敗をまっすぐ大胆に振り返るのも大事ですが。。。 佐藤さんの数ある本のサマリーというのが、この本か。 これから入っていくと、結構ラクだったかもしれない。 動きに対する批判とか、いろんなものがあるけれど、 組織の中でどう生きていくか、どう活動してればよかったか、 こう...
失敗をまっすぐ大胆に振り返るのも大事ですが。。。 佐藤さんの数ある本のサマリーというのが、この本か。 これから入っていくと、結構ラクだったかもしれない。 動きに対する批判とか、いろんなものがあるけれど、 組織の中でどう生きていくか、どう活動してればよかったか、 こういった点まで書かれている。 嫉妬のマネジメントという考え方は頭に入れておこう。 「組織の上の人間というのは、むしろ人に嫉妬している ヤツに飯でも食わせて、(中略)と声をかけて、大切に するくらいしかないんじゃないかと思うんです。 嫉妬されているヤツを守るんじゃなくて、嫉妬している 方を救済すると。」 あとはコレ。 「自腹を切るのは立派なことだという風潮がある。私は、 逮捕され、檻に入ってから、そのような形の滅私奉公が 間違っていたことに気づいたのです。 たしかに、「私」のおカネを「公」のところに使うのは 誰からも文句は出ない。しかし、論理的に考えると、じ つは公私の線を超えているんですよ。逆向きの公私混同 ですから、どこか浸透膜がおかしくなっちゃう。 (中略) システムとして、滅私奉公型の公私混同も認めてはいけ ないと思います。」 公私のケジメをきっちりつける仕組み、片側だけでなくて。 こういうのを構築しないといかんのでしょうね。
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それにしても、こともあろうに外務官僚が共産党に情報をリークしたというのは口あんぐり。本当に売国奴の群だな。
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かつての鈴木宗男に対するバッシングにはものすごいものがあった。テレビも新聞もわりとよく見ていたつもりだけれど、何がそんなに問題なのかよくわからなかった。この本を読んでもその辺のことはやっぱりよくわからなかったけれど、外務省ってところの何がよろしくないのかは少しわかったかも。
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元外務省職員、佐藤優と鈴木宗男の対談集。 佐藤優氏は今一番私が興味のある書き手の一人です。 今までに「国家の罠」「インテリジェンス 武器なき戦争」(手嶋龍一との対談集)を読みましたがとてもおもしろく知的好奇心を満足させてくれます。 お二人は自虐的に「反省」と言ってますがむしろ外...
元外務省職員、佐藤優と鈴木宗男の対談集。 佐藤優氏は今一番私が興味のある書き手の一人です。 今までに「国家の罠」「インテリジェンス 武器なき戦争」(手嶋龍一との対談集)を読みましたがとてもおもしろく知的好奇心を満足させてくれます。 お二人は自虐的に「反省」と言ってますがむしろ外務省、マスコミ、そのマスコミに踊らされた国民に「反省」を求めているといっていいでしょう。 この本の巻末についている実名写真入の外務省職員のリストには辟易しないでもありませんが二人の強烈なあくの強さの面目躍如たるところでしょうか。 このお二人の今後の「生き方」に興味津々といったところです。
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あえて歴史ジャンルに登録した。「国策捜査」により拘留・告訴された政治家の鈴木宗男氏と元外務省国際情報分析官の佐藤優氏がタッグを組んで著したもの。過去の外務官僚の行動を実名で暴露しているそうだ。「反省」という語感とはかなり離れた「攻めの姿勢」の書籍と見た。組織のなかで上を目指すビジ...
あえて歴史ジャンルに登録した。「国策捜査」により拘留・告訴された政治家の鈴木宗男氏と元外務省国際情報分析官の佐藤優氏がタッグを組んで著したもの。過去の外務官僚の行動を実名で暴露しているそうだ。「反省」という語感とはかなり離れた「攻めの姿勢」の書籍と見た。組織のなかで上を目指すビジネスマン必読の書………とも書かれているので、ベストセラー狙いか?
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