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瀬戸内海の島と町-広島・周防・松山付近 の商品レビュー

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2017/07/25

周防大島文化交流センター編「宮本常一写真図録第1集 瀬戸内海の島と町 広島・周防・松山付近」、2007.8発行です。昭和31年の国鉄広島駅(原爆でもコンクリートの駅舎は残った)と商店街の写真、当時6~7歳の私にとって、とても懐かしい写真です。商店街に傷痍軍人の姿がありますが、当時...

周防大島文化交流センター編「宮本常一写真図録第1集 瀬戸内海の島と町 広島・周防・松山付近」、2007.8発行です。昭和31年の国鉄広島駅(原爆でもコンクリートの駅舎は残った)と商店街の写真、当時6~7歳の私にとって、とても懐かしい写真です。商店街に傷痍軍人の姿がありますが、当時、確かに沢山の傷痍軍人の姿を目にしました。昭和42年、広島駅は新しく生まれ変わりますが、古い写真は貴重ですね。

Posted byブクログ

2009/10/04

周防大島の通称・宮本常一博物館の展示図録を、再編集したもの。おもに宮本が撮影した1960年代の西瀬戸内海の写真が本書に収録されている。それなりに興味深い内容になっているが、いつまで宮本常一で商売を続けるつもりだろうか、佐野眞一氏は。同氏の文章の中に、宮本フリークや宮本ファンなるこ...

周防大島の通称・宮本常一博物館の展示図録を、再編集したもの。おもに宮本が撮影した1960年代の西瀬戸内海の写真が本書に収録されている。それなりに興味深い内容になっているが、いつまで宮本常一で商売を続けるつもりだろうか、佐野眞一氏は。同氏の文章の中に、宮本フリークや宮本ファンなることばが出てきたけれども、宮本常一を単に昭和30年代ブームの牽引役の一人とし、数多くその手の本を出すことにより彼らのコンプリート熱を刺激して本を買わせるという手法は気に食わない。柳田民俗学には手が出ないが、宮本民俗学は文章が平易で写真も多くて読みやすく、現代に通じるような考え方の持ち主であるという点で、宮本の仕事を紹介した佐野らの仕事は現代人の共感を呼び、民俗学のファン層を拡大させたという意味では貢献があるといえるが、宮本を評価する/持ち上げるばかりでその問題点を指摘することはないと言っていいほどであり、客観的に宮本民俗学を捉えていない。現代人の消費の対象となってしまった宮本常一氏は、どんな心持であの世からこの現象をみているのだろうか。

Posted byブクログ