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降臨の群れ(下) の商品レビュー

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2012/09/05

後半もたくさんの人々が宗教という名の下で殺し合う。ファウジというカリスマのような指導者が言った言葉が重かった。歴史が歴史のつけを払わない限り、自分のような悪魔が必ず出てくるというような言葉。まさに、歴史の中でここぞという時に現われる世界の独裁者やテロリストたち。それは、人類の中に...

後半もたくさんの人々が宗教という名の下で殺し合う。ファウジというカリスマのような指導者が言った言葉が重かった。歴史が歴史のつけを払わない限り、自分のような悪魔が必ず出てくるというような言葉。まさに、歴史の中でここぞという時に現われる世界の独裁者やテロリストたち。それは、人類の中に内包しているDNAのようなものかもしれないと感じてしまった。今なお起こっている世界の紛争、戦争について考えさせられる小説だった。

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2009/10/07

いわゆるハードボイルド冒険小説を期待していたのでルポのような仕上がりでは、正直約1300頁はつらかった。 しかし、インドネシアの小島を舞台にした宗教対立、それに関わるアルカイダや国軍のそれぞれの思惑が絡み合い、ぶつかりあう人々の鬩ぎあいは実に生々しく、深く考えさせられた。 結局は...

いわゆるハードボイルド冒険小説を期待していたのでルポのような仕上がりでは、正直約1300頁はつらかった。 しかし、インドネシアの小島を舞台にした宗教対立、それに関わるアルカイダや国軍のそれぞれの思惑が絡み合い、ぶつかりあう人々の鬩ぎあいは実に生々しく、深く考えさせられた。 結局は何が言いたかったのか・・きっと読み手にゆだねられるのであろう。

Posted byブクログ