黒グルミのからのなかに の商品レビュー
死神をクルミに閉じ込める、 最強の子どもの話。 では、ありません。 人はなぜ死ぬのか? 運命を受け入れて生きる意味とは? ほのぼのとした絵とは対照的に いろいろと考えさせられる本でした。
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〝「どうしたの、母さん?」 「私は、もうすぐ死ぬわ」 「何だって!」 「あの人が、じきにやってくるのよ」「・・・あの人って?」「死神よ。あのひとの王国に、私を連れにくるの」・・・母親の薬を買いに出かけた少年ポールが浜辺で出会ったのは、大きな鎌を背中にしょった、黒マントとフ-ド...
〝「どうしたの、母さん?」 「私は、もうすぐ死ぬわ」 「何だって!」 「あの人が、じきにやってくるのよ」「・・・あの人って?」「死神よ。あのひとの王国に、私を連れにくるの」・・・母親の薬を買いに出かけた少年ポールが浜辺で出会ったのは、大きな鎌を背中にしょった、黒マントとフ-ドの老婆だった!・・・〟すべての命には終わりがある、生きとし生けるものの宿命、決して拒むことので出来ない、この世の掟がある・・・儚い人生、限りある人生を垣間見る、スコットランドの民話をもとに描かれた、生と死を考える大人の絵本。
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別冊太陽『こわい絵本』選書 母親の死 を感じる本なので、読み聞かせには不向き。 子どもに合ったタイミングで、その子と信頼関係のある大人が、無理なく必要な時に読んであげたらいいと思う。 「スコットランドの民話をもとにした、いのちのおはなし。かあさんを連れ去ろうとやってきた死...
別冊太陽『こわい絵本』選書 母親の死 を感じる本なので、読み聞かせには不向き。 子どもに合ったタイミングで、その子と信頼関係のある大人が、無理なく必要な時に読んであげたらいいと思う。 「スコットランドの民話をもとにした、いのちのおはなし。かあさんを連れ去ろうとやってきた死神に、ポールはとびかかった。カマを奪って攻撃すると、死神は縮んで小さくなった。それを黒グルミの殻に入れて海に捨ててから、この世の流れがとまってしまった。動物も植物も死ななくなりタベルものがない。生きているものがもつ、ただひとつのおきてを取り戻すために、ポールは黒グルミを探しに行く。けれどもそれは母との別れも意味している。」
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ミュリエル マンゴー (著), カルメン セゴヴィア (イラスト), Muriel Mingau (原著), Carmen Segovia (原著), とき ありえ (翻訳)
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よくある死神がでてくる童話。 自然のながれ。死の大切さ。 説教臭くなりがちなのに、すっと入ってくるのはなんでだろう。 簡素な絵の雰囲気のためか、なんだかとぼけた感じがする。
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お母さんを迎えに老婆の姿をした死神が来るのでポールは死神を退治するがそのせいでたいへんなことが。ポールはどうする?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母親がいなくなってしまうかもしれない、という子どもにとっては、それはそれは恐ろしい体験、その時にとった彼の行動が、アッと驚かされる。この先はどう展開するのだろう?続きが気になって仕方ない絵本。 死神が閉じ込められて、母親も死なない代わりに、魚も野菜も全てのものい死がこなくなる。 生と死、お子様が考えるきっかけになる一冊だな、と思いました。 しかし、ハッピーエンドで、心底、ホッとしたわ。
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死神を閉じ込めてしまったために、死がやってこない世界を描く。 生があるからこそ、死も必要であることをさらりと描いている。 お母さんを守るためとはいえ、死神をコテンパンにやっつける男の子にはびっくり。 スコットランドの民話が基となっているらしい。
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生きること、死ぬことについて考える絵本。 なるほど、死神がいないというのはこういうことなのか。まさしく我々は他者の命をいただいて生きているのだなぁ。
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設定にうーん...と思うところ(お母さんに共感できないなぁ、ポール凶暴!!)はあったけど、それも絵本らしさかなぁとも思う。死神がいないといのちが終わらない=食材が手に入らないという発想にはハッとさせられた。いのちをいただいて生きていることに改めて気付かされた。死神復活後、お母さん...
設定にうーん...と思うところ(お母さんに共感できないなぁ、ポール凶暴!!)はあったけど、それも絵本らしさかなぁとも思う。死神がいないといのちが終わらない=食材が手に入らないという発想にはハッとさせられた。いのちをいただいて生きていることに改めて気付かされた。死神復活後、お母さんがすぐに死なないで100才すぎまで元気でいる、というおわり方にも考えさせられる。
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