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三国志に聞け!名言の誕生編(文庫版) の商品レビュー

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2023/09/05

三国志が生んだ名言の由来を漫画化したもの。取り上げているのは「泣いて馬謖を斬る」「髀肉の嘆」「三顧の礼」「破竹の勢い」「前面に梅林あり!」「呉下の阿蒙に非ず」「既に隴を得て、復た蜀を望まんや」の全七編。初めの三編の由来は有名だが、後の四編は三国志に通じていないと知らないのではない...

三国志が生んだ名言の由来を漫画化したもの。取り上げているのは「泣いて馬謖を斬る」「髀肉の嘆」「三顧の礼」「破竹の勢い」「前面に梅林あり!」「呉下の阿蒙に非ず」「既に隴を得て、復た蜀を望まんや」の全七編。初めの三編の由来は有名だが、後の四編は三国志に通じていないと知らないのではないか。三国志発の名言は無論これだけではなく、無数にある。物語の案内役を『三国志演義』の作者、羅漢中が務めているのが面白い。羅と若輩の弟子の絶妙な掛け合いが逸話の引き出しになっている。 原作の寺島氏は数多くの作品を手がけてきた漫画原作者。小谷憲一「テニスボーイ」、藤原カムイ「雷火」などでも知られるが、三国志ものに造詣が深い。作画の末広氏は『アレ国志』『漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん』といったギャグ作品があり、相当の三国志マニアのようだ。画風はほかにはない独特の味わいがある。特に若き孔明の風貌の描き方がいい。良かったのは「呉下の阿蒙に非ず」の呂蒙。戦うだけの男が母に諫言され、真剣に学問に取り組み、やがて大成する話。見習いたいものだ。

Posted byブクログ