バイオリンおもしろ雑学事典 の商品レビュー
文字サイズが大きく読みやすいが、それに比例して文字数が少なくなっているため、内容が浅くなっているのが残念である。 目次を見ると、「どうやったら良い音が出る?」、「聴く方にとってバロックとモダンはどう違う?」などというように、ほとんどがQ&A形式になっており、興味をそそら...
文字サイズが大きく読みやすいが、それに比例して文字数が少なくなっているため、内容が浅くなっているのが残念である。 目次を見ると、「どうやったら良い音が出る?」、「聴く方にとってバロックとモダンはどう違う?」などというように、ほとんどがQ&A形式になっており、興味をそそられるものになっているが、実際に本文を見ると、先述のように文字数が少なく、踏み込みが浅いので、満足度は低かった。また、本書の約半分がヴァイオリニストの物語に割かれており、そのこともヴァイオリン自体に対する記述が少なくなった原因であろう。 私はヴァイオリンに関する本や記述は割とたくさん読んでいるので、どこかで読んだことばかりで、内容も浅いと感じたが、ヴァイオリンの本を初めて読むという方にはこれくらいでも満足するかもしれない。門外漢や入門者向けの本といえるだろう。 本書は2007年の発行である。その後、2017年に「おもしろバイオリン事典」というタイトルで発売され、2024年には「1冊でわかるポケット教養シリーズ バイオリンを知る本」という名で発売されている。どれを読んでも内容は全く同じである。
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