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音の影 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2021/11/17

指揮者 岩城宏之氏が語る、音楽家にまつわるエッセイ。 小難しい知識を持ち合わせていなくても、面白おかしく読みすすめられます。 アルファベッド順に、岩城氏の独断で選ばれた音楽家と、その音楽家や音楽にまつわる思い出の詰まったエピソードが、まるで会話のように語られています。 音楽に純...

指揮者 岩城宏之氏が語る、音楽家にまつわるエッセイ。 小難しい知識を持ち合わせていなくても、面白おかしく読みすすめられます。 アルファベッド順に、岩城氏の独断で選ばれた音楽家と、その音楽家や音楽にまつわる思い出の詰まったエピソードが、まるで会話のように語られています。 音楽に純粋で、破天荒。歯にもの着せぬ、竹を割ったような人柄そのままに、歴史に残る大作曲家への愛情溢れる一冊でした。

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2019/06/20

「音の影」というタイトルからは、陰影に満ちた音楽史の秘された過去が想像されるけど、至ってアッケラカンとした古今のクラシック業界のエピソード集である。 チャイコフスキーはコレラで死んだことになっているが、実は同性愛がバレて皇帝から毒を贈られた(現在では否定されている説)、とかいう...

「音の影」というタイトルからは、陰影に満ちた音楽史の秘された過去が想像されるけど、至ってアッケラカンとした古今のクラシック業界のエピソード集である。 チャイコフスキーはコレラで死んだことになっているが、実は同性愛がバレて皇帝から毒を贈られた(現在では否定されている説)、とかいう大好物の音楽ゴシップが、著者の体験話も交えてテンコ盛り。著者一流の毒舌系の筆運びに時々ハラハラさせられながら、大いに楽しませてもらった。

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2019/01/12

NHK交響楽団の指揮者だったころ、TVで熱演を見ました。 鶴我裕子のエッセイで、岩城 宏之の文章が面白いと書かれていたので、読んでみます。 内容 : 著者 : 岩城宏之 2017/01/05  予約 1/12 借りる。 1/13 いったん返却

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2013/07/08

明治時代の朝日新聞は気骨があったのだな、と知る。 いや、時代そのものに気骨がったんだろう。 自粛と規制の今からは考えられない。 明治が自由だったのではなくて今がおかしいんだ。 音楽の話よりもあさひしんぶの話が一番面白く読めた。

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2010/11/08

面白い!! 現代曲が好きな岩城さんならではのコメントで、アルファベット順に作曲家をとりあげながら、しっかりオケや指揮者の裏話。 解説は佐渡裕さんで、ベートーヴェンの九曲を大晦日に振ったことも書いてあり、 なつかしく思い出す。 私もあの日、オケのメンバーが去った後のステージ...

面白い!! 現代曲が好きな岩城さんならではのコメントで、アルファベット順に作曲家をとりあげながら、しっかりオケや指揮者の裏話。 解説は佐渡裕さんで、ベートーヴェンの九曲を大晦日に振ったことも書いてあり、 なつかしく思い出す。 私もあの日、オケのメンバーが去った後のステージに何度も呼ばれる岩城さんに、会場の観客の一人として、息子と二人で、ずっ?と拍手を続けていた。 指揮者として、ホントに素晴らしい人だった。 偉大な岩城さんが、こんなに楽しい文章を残してくれたとは・・・ 読む喜びも与えてくれる。

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2010/04/25

作曲家のトリビア色々や、岩城さんのお話や・・・ユーモア交えてすごく面白かった。本当に文章書くの上手だと思う。

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2009/10/07

クラッシックを敬遠している方にも読んでいただきたい。 違いのわかる男(某CMより)はユーモアもまた一流です。 もっともっとたくさん岩城さんのエッセイが読みたかった・・・

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2011/09/26

「あっさり」「楽しく」読んだ。筆者の、独断と偏見による?アルファベット順に並んだいろんな作曲家のことから、もちろん、その作品を指揮者の目線で考えた話もある。それから、えええぇぇぇっていうような、個人的なエピソードまで、流れるメロディラインのように続いていく。それが又、なんとも「お...

「あっさり」「楽しく」読んだ。筆者の、独断と偏見による?アルファベット順に並んだいろんな作曲家のことから、もちろん、その作品を指揮者の目線で考えた話もある。それから、えええぇぇぇっていうような、個人的なエピソードまで、流れるメロディラインのように続いていく。それが又、なんとも「おもしろい」。ピアノが弾けない、っていうことが、どうもコンプレックスのようだが…そんなこと、お構いなし。筆者は自分が苦手なことさえ、おもしろがれる、複眼的な視点をもつ、すごい人だ。

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2011/08/06

アルファベット順に作曲家を紹介すると見せかけて、実はあんまり作曲家名にとらわれず音楽に関するあれこれを楽しく語っている一冊。弦楽の編成には○○型と呼ばれるルールがある(十四型なら第一ヴァイオリン14、第二ヴァイオリン12、ヴィオラ10、チェロ8、コントラバス6)とか、皇紀2600...

アルファベット順に作曲家を紹介すると見せかけて、実はあんまり作曲家名にとらわれず音楽に関するあれこれを楽しく語っている一冊。弦楽の編成には○○型と呼ばれるルールがある(十四型なら第一ヴァイオリン14、第二ヴァイオリン12、ヴィオラ10、チェロ8、コントラバス6)とか、皇紀2600年に日本政府は世界の主要国政府に祝典曲の作曲を委嘱した、などのトリビア的な話がまず楽しくていい。それから何よりクラシックを聴きたくなる。「この世でもっとも美しい『レクイエム』」なんて言われたら、これはもう聴くしかないでしょ。CDガイドとしても長く大切にしたい。

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