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吐きたいほど愛してる。 の商品レビュー

3.9

45件のお客様レビュー

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恋愛ホラー

ジャンル分けできない短編集。タイトル通り「吐きたいほど」「壊れるくらい」愛してる、そんな人々のおハナシだけど……「恋愛小説」ではない、と思う。敢えていうなら恋愛ホラー。凄まじい筆力に、圧倒される。

わたなべ

2023/02/22

結構好き 2作目と3作目好き 描写が丁寧でわかりやすくてサクサク読める。 好き嫌いはハッキリ別れそう

Posted byブクログ

2022/12/21

愛――、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。 毒島半蔵の歪んだ妄想が、この世を地獄へと塗り替える。 虚ろな心を抱える吉美が、浮気を続ける亭主に狂気をぶつける。 傷を負い言葉を失った、薄幸の美少女・まゆか。 実の娘に虐待され続けている、寝たきり老人・英吉。暴風...

愛――、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。 毒島半蔵の歪んだ妄想が、この世を地獄へと塗り替える。 虚ろな心を抱える吉美が、浮気を続ける亭主に狂気をぶつける。 傷を負い言葉を失った、薄幸の美少女・まゆか。 実の娘に虐待され続けている、寝たきり老人・英吉。暴風のような愛情が、人びとを壊してゆく! 新堂冬樹にしか描けなかった、暗黒純愛小説集。 毒島半蔵は、自分の醜い容貌などを棚に上げて、自分はもっと幸福であるべきなのにと、周りに自分の責任を押し付け逆恨みして迷惑行為を繰り返し、ついに取り返しのつかない破滅に向かって暴走する。 亭主の浮気に気づいた吉美が、浮気相手から監視されてる妄想に取り憑かれ常軌を逸していく。 周りの人達や家族すら虐げて、利益を貪ってきた報いを受けた英吉。 彼らは、自分の欲望や妄想を押し付けて、拒否されると逆恨みして暴走して破滅していく。 あなたのアパートの迷惑行為を繰り返す隣人、バスの中で見ず知らずの人に暴言や暴力を振るった人など、頭の中が、ズレている人のような身近な恐怖が、リアルに描かれている。 また人肉とウジを具にした肉ウジチャーハンや腐った刺身や生ゴミがウジやハエが集る台所や黒ずんだぷよぷよした畳などのグロい描写が、ますます壊れた人間の狂気を凄惨なものにしてる狂愛サスペンスホラー小説。

Posted byブクログ

2022/12/13

本当に気持ち悪くて好き 三編目切なかったなあ、、 三つ目にこの話を持ってくるの うまいなあと思った この本を読んでて"幸せな日常がずっと続けばいいのに"なんて思うと思いませんでした 最後の話は読んでいくうちに主人公の見方が変わっていくのが読んでて楽しか...

本当に気持ち悪くて好き 三編目切なかったなあ、、 三つ目にこの話を持ってくるの うまいなあと思った この本を読んでて"幸せな日常がずっと続けばいいのに"なんて思うと思いませんでした 最後の話は読んでいくうちに主人公の見方が変わっていくのが読んでて楽しかったです

Posted byブクログ

2022/10/02

短編集ながら、1作の内容が濃く私はとても好きでした。他の人から気持ち悪いと思うようなところも、私としてはかなり好みに刺さって気付いたら読み終わってました。どのお話もすきですが、歪んだ愛のものから当人同士のピュアな気持ちの表現がある物もあり、おすすめです。

Posted byブクログ

2022/06/25

どれも方向性は違えど愛をテーマに書かれている。あまりにも歪んだ憎悪の愛が詰め込まれている。ひたすら気持ち悪いと感じながら読破。オチが面白いので意外とサクサク読める。しかし虫の描写はお気をつけて。

Posted byブクログ

2022/05/14

まさに「暗黒純愛小説集」。いや怖い。 当人は「愛である」と信じて(もしくは言い聞かせて)行われる鬼畜の所業の数々。ヤンデレとかいう次元の話ではない。 殺したり解体したり、といったスプラッターなグロさではなく、胸が悪くなるような、吐き気を催すような気持ち悪さが味わえる。思わず「う...

まさに「暗黒純愛小説集」。いや怖い。 当人は「愛である」と信じて(もしくは言い聞かせて)行われる鬼畜の所業の数々。ヤンデレとかいう次元の話ではない。 殺したり解体したり、といったスプラッターなグロさではなく、胸が悪くなるような、吐き気を催すような気持ち悪さが味わえる。思わず「うわあ…」と呻きたくなる、素晴らしい表現力!! 食前や食中、食後に読むことは避けた方が良い、という解説の言葉はその通りである。 特に、虫が苦手な人は要注意。笑 ひたすらに救いが無く、胸糞悪くなるような後味の悪い話ばかりなので、そういうのが好きな人はぜひ読んで欲しい。 もちろん、ただ気持ち悪いだけではなく、ミステリーとしても面白く、きちんとオチをつけてくれるのも良い。 他の作品にも手を出してみたいと思った。

Posted byブクログ

2022/04/09

ブクログファミリーのレビューに触発 こんなにも酷い物語を よくも… しかしながら 読む手がとまりません

Posted byブクログ

2022/03/26

「愛こそが、凶器だ。暗黒純愛小説集」と帯に銘打たれた4編の短編集。 初著者作品。 ブク友・相棒の本棚を物色していた時に本作を発見、気になって入手した1冊。 1編目の「半蔵の黒子」を読み終え、一度本を閉じる。 ほう。これが噂に聞いていた【黒新堂】の謂れか。 完全に歪んでいる。...

「愛こそが、凶器だ。暗黒純愛小説集」と帯に銘打たれた4編の短編集。 初著者作品。 ブク友・相棒の本棚を物色していた時に本作を発見、気になって入手した1冊。 1編目の「半蔵の黒子」を読み終え、一度本を閉じる。 ほう。これが噂に聞いていた【黒新堂】の謂れか。 完全に歪んでいる。最恐に狂っている。これはもはや読書による暴力だ。 深呼吸ののち再び本を開き、2時間20分のグロテスクツアーを存分に堪能し読了。 特に最終編の「英吉の部屋」は救いどころが無く、吐きそうなほど気分も絶頂に悪い。だがしかしページを捲ることが止まらなかった。いや、止められなかった。『脳が侵された』という表現がきっと相応しいのだろう。 2022年1冊目の小説読書となった本作品。 かなりインパクト強めに抉ってくれたではないか。 この作品を誰かに勧める気は1ミリもないが、0.6ミリていどはあるので、よろしければ召しませ【黒新堂】 そして、久方ぶりに小説を読んで確信したことがある。 私は読書を、吐きたいほど愛してる。

Posted byブクログ

2021/09/22

心が膿を出したいと渇望した時に読みたくなる、黒新堂冬樹。 想いが頂点に達すれば、誰でもこうなるのさ。 吐きたいほど愛してる? もう、遅いよ。 この人達は…既に、吐いてしまっているよ。

Posted byブクログ