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ズームーデイズ の商品レビュー

3.2

21件のお客様レビュー

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2010/03/12

恋愛でこんな状態はあまりに刹那だけど でも抜け出せないときはあるんだろうなと。 どうしようもないほど、なくせない。

Posted byブクログ

2009/10/04

7月に荒野さんの新刊が出るという情報を得て、すぐさま図書館で予約して心待ちにしておりました。8月初めに連絡が来て、早速受け取り、すぐ読み始めましたが、途中で英語多読のことしか考えられなくなってしまい中断状態でした。 先日、サッカー観戦に持っていく本に迷ったときにこの本を思い出し...

7月に荒野さんの新刊が出るという情報を得て、すぐさま図書館で予約して心待ちにしておりました。8月初めに連絡が来て、早速受け取り、すぐ読み始めましたが、途中で英語多読のことしか考えられなくなってしまい中断状態でした。 先日、サッカー観戦に持っていく本に迷ったときにこの本を思い出し持って行ったところ、往復の電車の中でほとんど読んでしまい、残りは帰宅後と次の日に読み終えたのでした。 読後感は、共感できるようなできないような、ちょっと複雑なものでした。 小説家としての仕事が思うように行かず、愛人カシキからの電話を待ち続け、同棲しているズームーと単調な毎日を過ごす。母親をきっかけに水泳と美顔にはまり、友達の影響で未婚の母を望んだり出会い系サイトに登録してみたりする。本当に「とろとろと流されていくだけのような日々」。 心理的にも流されてばかりで、何を始めてみても中途半端で終わってしまう。ズームーへの気持ちもカシキへの気持ちも、アームーが「借り物のような気がしていた」と言っているように、恋だったのかどうかすら定かではありません。ただ成り行き上そうなっていたという感じがしてなりません。 周りに流されやすい(つまり振り回されてしまう)という点では恐ろしく自分に似ているので、そうなっていく過程のアームーの気持ちはとてもよくわかる。でもわかるからこそ、それじゃいけないんだと思うのです。わたしの場合、母がいなくなったことで強制的に心の自立が促され、以前と較べれば少しは成長したかなと思えるために、今、アームーのことをそう思えるのかなと感じます。 ズームーと暮らした七年間を、アームーは懐かしく、ときには苦しく、けれどやっぱりいとおしげに、回想します。当時はダイアナ妃がまだ生きている頃なので、携帯電話が普及していず、カシキからの電話は家で待ちます。出かけるときには留守電のセットを忘れません。そういう不便さと、それによってやきもきしてしまう気持ちが懐かしく感じられます。 今は亡き父親は小説家だったというアームーって、荒野さん自身なんじゃないかと思えますが(名前だって……ねぇ?)、実際どうなのかはわかりません。ただ小説家の娘が小説家になる、ということがどういうことなのかがリアルに描かれていて、荒野さん自身こういう気持ちだったのだろうということは容易にわかります。 荒野さんもきっと、「父神様」の存在を感じながら生きているのでしょう。わたしが「母神様」を日々感じているのと同じように。 読了日:2007年8月19日(日)

Posted byブクログ

2009/10/07

ズームーと、アームーと、カシキと。 設定といい名前といい、私小説を思わせるのだけど、逆にまったくのフィクションにも思える。 だって、私小説特有のちょっとアレなかんじが全くしないのだもの。 爽やかな風を感じます。

Posted byブクログ

2009/10/04

図書館にて。 てっきり本人の実体験の本かと思い、独白を聞かされている気分だったが、 どうやらそうでもないらしい。 読み手として、こちらは他人だから、 もっとこうすればいいのにとか、 どうしてこんなことしてるんだろうなんて じたばたしている様子を不思議に思ったが、 考えてみれば私だ...

図書館にて。 てっきり本人の実体験の本かと思い、独白を聞かされている気分だったが、 どうやらそうでもないらしい。 読み手として、こちらは他人だから、 もっとこうすればいいのにとか、 どうしてこんなことしてるんだろうなんて じたばたしている様子を不思議に思ったが、 考えてみれば私だって自分でやっていることも案外そんなにうまくいかないし、 似たようなものかもしれない。 その辺のカッコ悪さが赤裸々で、相変わらずいたたまれない気持ちになった。 ラストも好き。

Posted byブクログ

2009/10/04

8/1 気持ちの悪さと言うものが何も無い、日常の話。よくありそうな、うまくいかない日常を綴ったかのようだったのに何が違ったのか。むむ。機会があればまた読んでみたい、とそう思った。

Posted byブクログ

2011/08/01

なんだろ このぬる感…妻子のある男との不倫と、8才年下の男との同棲。気持ちは不倫の相手に向いていても、自分のそばにいてくれる年下男との関係は捨てられない。なんとなく中途半端な34才。居心地は悪くは無いけどこのままじゃダメだよね〜と言う感じは嫌ではないのだけど。ジャケットの写真がす...

なんだろ このぬる感…妻子のある男との不倫と、8才年下の男との同棲。気持ちは不倫の相手に向いていても、自分のそばにいてくれる年下男との関係は捨てられない。なんとなく中途半端な34才。居心地は悪くは無いけどこのままじゃダメだよね〜と言う感じは嫌ではないのだけど。ジャケットの写真がすっごく好きだな。

Posted byブクログ

2009/10/04

「恋をする事」というのがわかる気がする作品。 同時期に読んだ「ヌルイコイ」と内容が類似しているのは 何かのしかけなんでしょうかね?

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2009/10/04

はたからみれば、どうしようもないほど あほだけれど 過ぎて思えば あの時はそうせざるをえなかったような・・・気がする。 そういう時のどうしようもなさ  確かに今思うといたたまれなさかも。 思い出しました。

Posted byブクログ

2009/10/04

井上荒野の作品で一番好き。 今まで作者の本を色々読んできたけど、ああそれでなのか、と納得した一冊。

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2009/10/07

最近書評頼りで本を読んでしまってますが、この本は、タイトルの不思議さと表紙の素敵さだけで手に取りました。 帯の「辛い恋と安らかな恋・・(中略)・・危険な恋愛小説」にもそそられました。 (いつも思うけど、帯って本のことをわかってない!って思うけど。。) 内容はただただ哀しい...

最近書評頼りで本を読んでしまってますが、この本は、タイトルの不思議さと表紙の素敵さだけで手に取りました。 帯の「辛い恋と安らかな恋・・(中略)・・危険な恋愛小説」にもそそられました。 (いつも思うけど、帯って本のことをわかってない!って思うけど。。) 内容はただただ哀しい。 主人公(アームー)が8つ下の恋人(ズームー)と過ごした7年間って、辛さとか安らぎとかより、心の隙間を何かで埋めていたかったんだろなって思う。 携帯電話がない時代と今って、価値観や行動様式がすごく変わってしまったけど、携帯電話普及前の恋愛事情がすごくリアルに描いてある。 リアルといえば、30代未婚女性の心模様も。 まっすぐ正しく生きていた人は別ですが、ふらふらしたり、後ろ向きの恋をしたことがあったり、って実は多くの人が当てはまるんじゃないかな。 でも、この本はそんな多くの人のことを書いたのではないと思う。8割方自伝なのかしら。

Posted byブクログ