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聖灰の暗号(上) の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2018/10/14

ピレネー山脈をのぞむ南フランス一帯に広がっていたキリスト教カタリ派。同じキリスト教でありながら、ローマ教会から異端視され信徒は残らず査問、火あぶり。その迫害の様子を記した書き付けの発見。表に出したくないローマ教会との攻防。ピレネー山脈麓界隈で話されるオキシタン語。

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2015/11/30

・アリエス教授の現役時代の研究テーマは、<フランスの誕生>だ。それは領土や王制、共和制の変遷のみを追う歴史学とは違って、イメージのうえでのフランスがどのように形成され、変わっていったのかを検証する新しい仕事だった。 ドイツやイギリス、スペイン、イタリアが形成される過程で、隣国がフ...

・アリエス教授の現役時代の研究テーマは、<フランスの誕生>だ。それは領土や王制、共和制の変遷のみを追う歴史学とは違って、イメージのうえでのフランスがどのように形成され、変わっていったのかを検証する新しい仕事だった。 ドイツやイギリス、スペイン、イタリアが形成される過程で、隣国がフランスに対してどういうイメージをいだき、フランス人もまた自国フランスに対してどういう心情を形成していったのか、教授の研究は各国の論評や外交文書を呼んで解き明かしていく。   ・「病気があるのも捨てたものじゃない」 「そうなの。病気が接着剤になって、人と人をつなぐの。かと思えば、病気が人の絆を断つことだってある」 「その差はどこから来るのだろうか」 「その病気を呪うか、呪わないかの違いなの」

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2015/05/15

ママが借りてきて「好きそうよ」と言われたからどんな話かと思ったらカタリ派の話!確かに好き! ただ、学者が新発見をし、それを追っているうちに生命の危機が・・・っていうくだりはちょっと「ヒストリアン」風。 今、一緒に「宝探し」をしてくれている人たちが本当にいい人なことを願う!! に...

ママが借りてきて「好きそうよ」と言われたからどんな話かと思ったらカタリ派の話!確かに好き! ただ、学者が新発見をし、それを追っているうちに生命の危機が・・・っていうくだりはちょっと「ヒストリアン」風。 今、一緒に「宝探し」をしてくれている人たちが本当にいい人なことを願う!! にしても、本当にカトリックって・・・16年間教育を受けてきて思想的には信者だけど・・・。よくもまあ、聖職者たちが同じ人間相手にこんなにひどいことをしたものだ。 隣人を愛せよって言葉を知らないの?? 宗教戦争って本当に恐ろしい。

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2012/05/21

カタリ派について全く知らないではなかったが、本作に出会いその創作力に圧倒された。 大変な作家だ。 この本に触発されて続けて4冊のカタリ派関連の本を読んだ。 異端カタリ派  文庫クセジュ 路上の人  堀田善衛 オクシタニア  佐藤賢一 サマー・アポカリプス  笠井潔

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2012/02/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

読み応えのある傑作 本当は細部まで読み解きたかったが読みたい本が溜まっていて少し流し読み。 歴史とサスペンスが好きな人にはぴったり。 今年は、宗教・ヨーロッパ文化にふれる機会が多そうな予感

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2011/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

拷問やら火あぶりやら、ちょっと読むのイヤになってくる。 宗教って、自分が正しいと信じてる人間って怖いわ~。 ちょっと話のテンポが遅いかな。 墓での出会いにしても川での出会いにしても 微妙にわざとらしい感じ。まあ、でないと話進まないんだけど。 迫害の歴史については長々と説明があるのだが、 そもそもカタリ派、ってゆーがどういうものなのかはっきりするまでに かなりかかったような気が・・・。 図書館長さん、かわいそう、いい人だったのに~。 殺しとはどーも穏やかでない。 下巻、とりあえず読んでみるかな、といったところ。

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2011/05/06

ローマ教会から異端として弾圧をうけたカタリ派を研究する学者が主人公のミステリー。カタリ派弾圧の史実をベースに、長い間ひそかに受け継がれ隠されてきた資料に記された暗号の謎を解いてゆくフィクション部分は、物語の進行上それほどびっくりするような展開はなくミステリーといえるか微妙なライン...

ローマ教会から異端として弾圧をうけたカタリ派を研究する学者が主人公のミステリー。カタリ派弾圧の史実をベースに、長い間ひそかに受け継がれ隠されてきた資料に記された暗号の謎を解いてゆくフィクション部分は、物語の進行上それほどびっくりするような展開はなくミステリーといえるか微妙なライン。ただ、カタリ派信徒たちの信仰生活と悲惨な弾圧のようすが情緒的で美しく、涙を誘う。 島原の隠れキリシタンの話なども出てきて、カタリ派についてとてもわかりやすく読める内容になっているのであっという間に読了。人間にとって信仰とは。深く考えさせられます。

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2010/08/15

暗号をめぐるミステリー小説。 この著者も、最初の頃は医療系の小説書いてたんだけど、最近は、まったく違うジャンルに行っちゃった。 ただ、今も気になるから新刊出るとつい読んじゃう。

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2010/03/18

読んでて「そうだった、だからこの人の本あんまり好きやないんや」と思い出した。テーマは南仏に滅んだカタリ派にからんだ羊皮紙探し。だけど何というか、妙にキレイなところがあって、そこが北村薫と違ってどこか奇麗事のほうに振れてしまってる。史実のカタリ派の弾圧が凄惨と言っていいほどで、そこ...

読んでて「そうだった、だからこの人の本あんまり好きやないんや」と思い出した。テーマは南仏に滅んだカタリ派にからんだ羊皮紙探し。だけど何というか、妙にキレイなところがあって、そこが北村薫と違ってどこか奇麗事のほうに振れてしまってる。史実のカタリ派の弾圧が凄惨と言っていいほどで、そこを書ききってるところで一応評価を上げている。だけどそうするとそれに対比する現代の探索行が牧歌的ですねえ、もはや。サスペンスじゃなくておとぎ話みたい。劇中劇のほうがはるかにリアルというのはいかがなものか。

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2009/10/14

話の展開が判りやすく、またキリスト教についての薀蓄も多々盛り込まれ非常に読んでいて話の展開が気になる小説であった。 しかし、何ヶ所か話の切り替え部が不明瞭で、理解するのに時間を要した部分があり、気になった。

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