恋するフェルメール の商品レビュー
フェルメールの絵画を観に行く旅のエッセイ 有吉さんは女性だからエッセイが読みやすくて面白いし、国のことも知れる+しっかりフェルメールの絵画解説もちょっぴりあって見てて楽しい
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世界に30数点しかないフェルメール作品を制覇するため16年に渡って旅をした著者の旅日記と絵の感想と言うのが読み始めから読了までの一貫した印象。 絵画に対する著者の考えには、特に共感出来る部分はなかった。強いて共感した部分をあげるとすれば、最近フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』の...
世界に30数点しかないフェルメール作品を制覇するため16年に渡って旅をした著者の旅日記と絵の感想と言うのが読み始めから読了までの一貫した印象。 絵画に対する著者の考えには、特に共感出来る部分はなかった。強いて共感した部分をあげるとすれば、最近フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』の修復が完了しフェルメールの死後何者かによって塗りつぶされた画中画のキューピッドの絵が現れた、と言うニュースがあったが、著者がこの絵を目にした時にはまだフェルメール自身が塗りつぶしたとされていて、X線調査などせずそっとしておいてあげて欲しい、と思ったと言うところでしょうか。 どちらにしてもこの修復後の絵が来年早々にも来日するようであり、それが今から何よりの楽しみです。
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有吉玉青 「 恋するフェルメール 」 フェルメール 36作品 鑑賞エッセイ。著者(有吉佐和子の子)の人生の節目で、フェルメールを見て感じたことを 素直に 文章にしている。フェルメールと言えば 室内の柔らかな光の中で たたずむ女性、きらめく光の粒子とのこと。 たしかに フェルメ...
有吉玉青 「 恋するフェルメール 」 フェルメール 36作品 鑑賞エッセイ。著者(有吉佐和子の子)の人生の節目で、フェルメールを見て感じたことを 素直に 文章にしている。フェルメールと言えば 室内の柔らかな光の中で たたずむ女性、きらめく光の粒子とのこと。 たしかに フェルメールの絵は 綺麗だと思う。この本の絵が 白黒なので、光や細密さはわからないが、著者のイチオシである 「 天秤を持つ女 」「牛乳を注ぐ女」「 窓辺で手紙を読む女 」 は 画集でも いいので 見てみたい。 有名な「真珠の耳飾りの少女」を 「この絵は まなざしが全て」とは わかりやすい。 著者の美術館鑑賞方法に感心した(行ったことないので) 知識は 必ずしも 鑑賞を豊かにするものではない。作品と生涯を結びつけた作品理解は無用。「未来や現在、過去を結んで、一つの線に強引につなげてしまうことは 正しい作業ではない」 窓辺で水差しを持つ女(ニューヨーク メトロポリタン美術館) *その作品に癒される *日常のひとコマを描いているに関わらず〜崇高ささえ漂う *光となって、きらきら輝いている 眠る女(ニューヨーク メトロポリタン美術館) *空間的に破綻している面白さ〜女が眠る景色は上から視点、奥の部屋は低い視点から描かれている 少女(ニューヨーク メトロポリタン美術館) 信仰の萬意(ニューヨーク メトロポリタン美術館) *フェルメールの真骨頂は 日常の一瞬なのに それがない〜同じ画家でも傑作と駄作がある。すべてを愛さなくてもいい 牛乳を注ぐ女(アムステルダム)→著者のベストフェルメール *ガツン。この言葉でしか、そのときの衝撃を表現できない *硬く焼き締められた陶器のように、私の前で ひたすら存在感を主張する〜人物の存在感でなく 絵自体の強い存在感 *存在感とは これしかない、これ以外ない という主張 レースを編む女、天文学者(パリ) *レースを編む女は こんなに小さかったっけ? 見事な細部のため *天文学者は フェルメールと言えば 女性の日常なので違和感〜布地の輝きはフェルメール ダイアナとニンフたち、聖女プラクセデス、マリアとマルタの家のキリスト、二人の紳士と女 *これフェルメール? フェルメールと言えば 室内の柔らかな光の中で たたずむ女性、きらめく光の粒子 *人は変わる。ときに 突然 手紙を読む青衣の女 *フェルメールの絵は 細部でできている〜意味まで行かない細部 フルートを持つ女、赤い帽子の女 *日常の何ともない光景だけれど 静けさと俗にまみれぬ清らかさ、崇高さがある 手紙を書く女と召使い *物語性がある 名言 *ニューヨークで学んだことは 「わからなければ聞く」わからないことは恥ずかしいことではない *夢ばかり見ていたけど 人生は地味なもので、一日一日やっていくしかない
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著者は有吉佐和子の娘でエッセイスト。フェルメール作といわれている作品は現在、世界に37点。神話が神話をよび、伝説が伝説をつくる。フェルメール・フリークたちは、全点制覇を夢見て世界の所蔵美術館に出かけて行く。
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中盤までは、著者と自分の考え方の違いが少し気になった。 でも、ページをめくるにつれ、フェルメールの絵だけではなく、様々な地域の描写が出て来て、実際に行って見たくなった。 NYに行く計画をたてているので、必ずフリックコレクションは訪ねようと思う。
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1990年からあしかけ16年2006年までのまるで恋人との年月を綴ったかのような、現存し、現在みること の出来るフェルメールの絵を世界中をまたにかけ、再会再々会、毎日のようにみにいったもの、一度きりの出会いも含め全部鑑賞した フェルメールラバーのお話。なぜか日本での展覧会はい...
1990年からあしかけ16年2006年までのまるで恋人との年月を綴ったかのような、現存し、現在みること の出来るフェルメールの絵を世界中をまたにかけ、再会再々会、毎日のようにみにいったもの、一度きりの出会いも含め全部鑑賞した フェルメールラバーのお話。なぜか日本での展覧会はいきそこなったり笑い 有吉さんは牛乳をつぐ女が一番お好きだそうだ 有吉玉青さんは作家有吉佐和子さんの一人娘さんで、処女作が賞をとっている。現在は教授をされている 最初のフェルメールはボストンの合奏です。現在盗難中 それから、ご主人の赴任にあわせて、留学中にメトロポリタン美術館。ロンドン、ニューヨーク 彼女が帰国してから、素敵だと感慨深かったのはフェルメールを観る為だけに ハーグへ、ヨーロッパへ そうゆう旅もあっていいのかもしれない それにしても世界中にフェルメールラバーの多い事!! には驚きだ。知らない間柄でもフェルメールが中をとりもつ 彼女の人生にも並行していて、フェルメールは静かにそこにいる 全作品で審議中をあわせても、36点。せめて日本にきたものは是非みたい そしてウィーンとドレスデンのとデルフトの街の描写が美しく 訪れたくなりました。挿絵が小さいので画集と一緒に観るのを お薦めします 彼女の審美眼と筆の上達も年月を感じさせる
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著者は有吉佐和子のムスメ。東大芸術学科卒。先入観と読後感はずいぶん違った。フェルメールに関する本の系譜ではあるが、独自性も有って良かった。
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来年『真珠の耳飾りの少女』観に行きたいなぁ。東京と神戸、どちらかと言えば神戸の方が近いが・・・・。 http://www.asahi.com/mauritshuis2012/ 【覚書】朽木ゆり子著「フェルメール全点踏破の旅」さがすこと。
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わたしは、なんと浅はかな気持ちでフェルメール作品を見てきてしまったのだろう。。今回のフェルメールからのラブレター展。オランダで手紙という通信手段が盛んであった時代に描かれた作品を展示。とりに、フェルメール。 ー真作と非真作とを見分けるポイントはどこか。それは、絵の前に立ったときに...
わたしは、なんと浅はかな気持ちでフェルメール作品を見てきてしまったのだろう。。今回のフェルメールからのラブレター展。オランダで手紙という通信手段が盛んであった時代に描かれた作品を展示。とりに、フェルメール。 ー真作と非真作とを見分けるポイントはどこか。それは、絵の前に立ったときにフェルメール時間が流れるかどうか、それに尽きる。ー 展示の解説は本当に魅力的なものがなく、この本を読んですごく良かった。 ー絵を見に行くことは恋人に会いにいくこと。絵をみることは恋。ー こんな風に何かに魅了されることって、素晴らしい。絵画でなくてもいい。これから、そんな何かに出会えたら嬉しい。 フェルメール作品の素晴らしさを知るだけでなく、随所に共感する部分があって、一気に読んだ。
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初めて、フェルメールを見たのはいつのときだろう。 手元の展覧会資料を調べてみました。 はじめてのフェルメールは、「窓辺で手紙を読む若い女」。 (ドレスデン国立美術館展@国立西洋美術館) 三年前でした。 二回目は、「牛乳を注ぐ女」。 (「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展@国立新美術館) そして、もうすぐフェルメール展を見に行く予定。 フェルメールについて詳しくなれたことよりも、 青木さんが絵に臨む時の気持ちの高ぶりなどに 共感できたことが、この本を読んでいちばん楽しかった ところ。 恋人に会いに行くような気持ち、日本に来てくれるのを待つよりも 会いに行きたいという気持ち。 全ての作品を愛するのではない、ちょっと客観視した観察力。 強弱をつけた鑑賞。 どれも、「わかるわかる!」と大いに共感することばかり。 美術の楽しみ方は、こんなに自由で、こんなに奥深い。 そんなことを改めて再認識できた一冊でした。 早くフェルメール展に行きたい!
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