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私的生活 の商品レビュー

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39件のお客様レビュー

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2009/10/04

「言い寄る」「私的生活」「苺をつぶしながら」。その中で個人的に一番気に入ったのはこの本。 この本は、何度も読みたいと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

剛と結婚して3年目の乃里子。神戸の海の見える豪華なマンションに住み、デパートの外商で買い物をし、2件ある別荘には自由に遊びに行き、選りすぐりのおいしいものをいただく。そんな贅沢な生活なのに、少しずつ少しずつ何かが変わってゆく。 あ〜なんて「金持ち」を強調する話だろう・・と前半う...

剛と結婚して3年目の乃里子。神戸の海の見える豪華なマンションに住み、デパートの外商で買い物をし、2件ある別荘には自由に遊びに行き、選りすぐりのおいしいものをいただく。そんな贅沢な生活なのに、少しずつ少しずつ何かが変わってゆく。 あ〜なんて「金持ち」を強調する話だろう・・と前半うんざりしつつ「いいなぁ、こんな生活」と羨んで読みすすんでいるうちに、なんかヘン・・という空気。お金はもちろんある、夫からの愛情もあふれるほど。でも自分がない。贅沢なんだろうけど自分がなければ何もはじまらない。それに気づいてしまう。私なら・・我慢するかなぁ。いや、絶対しない。きっと同じ選択。結局は「お金じゃない」んだと思う。剛はやっぱり好きなキャラクターじゃないけど「かわいそう点」でちょっと許せるかも。

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2009/10/07

田辺聖子の恋愛小説2作目です。乃里子は結婚して専業主婦です。そして、悠々自適な結婚生活に終止符を打つまでの話。女の生き方について、いろいろ考えさせられました。3作のうち、一番おもしろかったです。それは、乃里子が前作よりもいろいろな経験を通して大人になり、男性をより冷静に見ていると...

田辺聖子の恋愛小説2作目です。乃里子は結婚して専業主婦です。そして、悠々自適な結婚生活に終止符を打つまでの話。女の生き方について、いろいろ考えさせられました。3作のうち、一番おもしろかったです。それは、乃里子が前作よりもいろいろな経験を通して大人になり、男性をより冷静に見ているところでしょうか。一気に読めました。

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2009/10/04

乃里子は年下の財閥御曹司に求愛され、結婚した。海を見下ろす高級マンションで2人きりの新婚ごっこ。誰もが羨む上流暮らしだが、乃里子は思う。わたしは金持が身にそぐわない人間、と。そのままにしてある独身時代の仕事場には日記やアルバム。夫にも見せない私的生活がそこに。結婚の生態を描く傑作...

乃里子は年下の財閥御曹司に求愛され、結婚した。海を見下ろす高級マンションで2人きりの新婚ごっこ。誰もが羨む上流暮らしだが、乃里子は思う。わたしは金持が身にそぐわない人間、と。そのままにしてある独身時代の仕事場には日記やアルバム。夫にも見せない私的生活がそこに。結婚の生態を描く傑作。 この本って30年近く前に書かれたもの。復刻版を読みました なのに、古くさくない。女性の思うことって、今も昔も変わらないのかな? 何か違うっていう主人公の違和感。分かる気がする。私は結婚していないけれども。

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2011/08/30

最初は乃里子の心情に沿って読んだので、剛の嫉妬深さや小男加減が鼻についてしょうがなかった。 二度目に読んだときは、剛は素直な可愛げのある男かも…と思えました。 でもDVはダメ、絶対。 お互いのいやな部分は見ないふりをして無視を決めこみ、夫婦というパートを演じる。 そん...

最初は乃里子の心情に沿って読んだので、剛の嫉妬深さや小男加減が鼻についてしょうがなかった。 二度目に読んだときは、剛は素直な可愛げのある男かも…と思えました。 でもDVはダメ、絶対。 お互いのいやな部分は見ないふりをして無視を決めこみ、夫婦というパートを演じる。 そんな人形の家でのだましだましの生活が続かないのは、乃里子も剛も薄々気づいていたはず。 でも気づいていたからといって、関係が破綻に向かうのを避けられない。それがとても切ない。 やらこい大阪弁がとてもいいなあ。

Posted byブクログ

2009/10/04

あの名作復刊!ということで読みました。が、三部作順番間違えて2冊目から読んじゃった(汗)ま、面白いからいいけど。 デザイナー乃里子を主人公に繰り広げられる物語。 乃里子は財閥御曹司の剛ちゃんと結婚し、贅沢で甘い生活を3年間続けていた。 しかしその生活は剛ちゃんとの価値観の違いを...

あの名作復刊!ということで読みました。が、三部作順番間違えて2冊目から読んじゃった(汗)ま、面白いからいいけど。 デザイナー乃里子を主人公に繰り広げられる物語。 乃里子は財閥御曹司の剛ちゃんと結婚し、贅沢で甘い生活を3年間続けていた。 しかしその生活は剛ちゃんとの価値観の違いを浮き彫りにし、遂には離婚してしまう。 結婚を決めた理由がとても豪華なマンションを見せられたことに始まる。 お金を見せられても心は動かないが、物をみせられるとついついそちらへ流れてしまうという、女性にありがちな物欲をそのまんまあらわしてる乃里子が好もしい。 剛ちゃんは自分の家族や会社の付き合いを大切にするが、乃里子のこれまでの人間関係を良く思っておらず、乃里子は友人との付き合いも疎遠になってしまう。 男性にはそういった人が結構あるみたい(これを読んだ男性諸君、ゴメンナサイ)、私が今までお付き合いした人の中にも私が私の友人や家族と出かけるのを嫌う人がいた(とどのつまりは自分を相手にして欲しいだけ)けど、そこのところを上手くごまかしながら?付き合っていけるかどうか、友人と遊んだら次は彼氏のご機嫌取りするということが苦痛でない女性には良いかもしれないけど、私はこんな男性ダメだな。 友人・家族も大切。もちろん、カレシも大切。 どっちを取る?なんて愚問なげかけるヤツはその場でポイだわさ ま、この話では乃里子のほうも剛ちゃんとの生活の場に友人を招きたくないという思いがあったよう(庶民と金持ちの生活があまりに違うし、剛ちゃんとの生活に他人が入ってくることを拒んでいた)。 ということで、どんなにお金持ちで贅沢ができても、価値観が合わない男性とは続けられないのね〜ということがわかる本でした。

Posted byブクログ

2009/10/07

最後に近づいていくにつれ、せつなくて、一読してからまた何度も読み返してしまった。乃里子の結婚生活が描かれているこの「私的生活」。「言い寄る」の続編。3部作なので続きも読みたい。でも、読み終えてしまうのがもったいない。登場人物がみんな本当に素敵。(2007.11.1)

Posted byブクログ

2009/10/04

とにかくすごい!なんて威力をもった本なんだ!女性の皆様必読!ひたすら共感、そして最後は共感ゆえの涙!男性も読んでみてもいいけど、読んでも「仕方なかんべえ」!きっとどんな男性にも理解できない女心です。田辺聖子に感服の一冊!

Posted byブクログ

2009/10/04

共感できるフレーズが多々あり。 特に既婚者&女性にオススメ。 う〜ん、すごすぎる。 「日本の恋愛小説の底力」 納得!

Posted byブクログ