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断絶の時代 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2009/12/26

1969年の著作。私の生まれる前(ほんのちょっとですが...)に書かれた本であることが驚きです。 白眉は第I部。次なる産業として、情報産業、海洋開発、素材産業、都市開発、を挙げています。殊にコンピュータの黎明期のこの時代における情報産業についての確信的な言明は、ここまで見通す...

1969年の著作。私の生まれる前(ほんのちょっとですが...)に書かれた本であることが驚きです。 白眉は第I部。次なる産業として、情報産業、海洋開発、素材産業、都市開発、を挙げています。殊にコンピュータの黎明期のこの時代における情報産業についての確信的な言明は、ここまで見通すことができるのかとある意味感動的です。 1969年と言えばインターネットの元になるARPANETが米国防総省の研究用ネットワークとして立ち上がった年で、Microsoftが設立されたのでさえ5年以上後の1975年という時代です。その時点で、「技術的には、電気が引かれているところならばどこでも情報を手に入れられるようにする装置を、テレビより安い値段で売る店が、明日にでも現れておかしくない」と指摘しています。さらに続いて「もちろん、最も欠けているものはハードウェアではない。情報という名のソフトウェアである」。全くもってその通りだと今の私たちなら言うことができるでしょう。 そしてさらには、「これらの電子メディアは物を伝える。経済を伝える。グローバルなショッピングセンターを生み出す。これもまた新しい現象である。しかも、それは新しいコミュニケーションを生み出す」。まるで現在のGoogle、eBay、Amazon、SNSなどを見てきた上で言っているようでもあります。 ドラッカーさんは言います。 「予測の危険は、起こらないことを予測することよりも重大な間違い、すなわち重要なことを予測しないという間違いにある。」 先に予測した中でも海洋開発については、言ったようには社会へ大きな影響を与えていないかもしれません。それでも情報社会、知識社会の到来を予告したことの価値を減じるものでは全くないのです。 「ビジョンは行動に先行する。ただし理解は行動よりも後に得られる」。ですよね。 1969年の時点で断絶はすでに起こったことであり、明日のために今日何をするべきかと問うドラッカー。その問いはもちろん今日でも有効です。 その他、グローバル社会、多元化社会、知識社会についての論説はいまも秀逸です。 やはり星5つ。

Posted byブクログ

2009/10/23

ビジネスマンのこれから求められる資質について書いてある。経営もしくは経済分野の本であるが、私にはかなり良質な自己啓発本に見える。社会人もしくは大学生必見の書である。

Posted byブクログ