東京事件(1) の商品レビュー
「東京事件」は、「多重人格探偵サイコ」が連載されていた「少年エース」の増刊号として、主にウルトラマンシリーズの円谷プロと仮面ライダーシリーズの石森プロに代表される特撮系のヒーロー物を扱ったマンガ雑誌「特撮エース」で、おそらく読者の意に反した形で連載されていたと思われる作品である。...
「東京事件」は、「多重人格探偵サイコ」が連載されていた「少年エース」の増刊号として、主にウルトラマンシリーズの円谷プロと仮面ライダーシリーズの石森プロに代表される特撮系のヒーロー物を扱ったマンガ雑誌「特撮エース」で、おそらく読者の意に反した形で連載されていたと思われる作品である。 この作品は、確かに過去の実際の迷宮入りした事件を取り扱ってるものの、その設定は、同じ大塚英志の作品「黒鷺死体宅配便」と同じで、5人いる能力者(ただし1名は特殊能力なし)がタイムトラベルをベースに事件解決に挑む、といったもの。いわゆるSFミステリーとなっている。 しかしながら、作画の菅野博之の画力は前述の藤原カムイを彷彿とさせるほど、劇画チックな細かい描きこみはリアルさを演出している。菅野博之で調べると著名なところでは「地球防衛企業ダイ・ガ-ド 」。アニメにもなったこの作品の、マンガの作画とアニメでのキャラクター原案でクレジットされている。ただぼくのリアルなアニメではないため、あまり記憶にはないのだけど… 「東京事件」について戻るとして、この作品が少年誌において、昭和40年代を舞台にレトロなSFミステリーとなっていることは前述したとおりだが、扱われる事件にぼくはちょっと心が躍った。それは、ぼくが知らない非常に興味深いものだったからだ。 「草加次郎事件」(昭和37年)「もく星号事件」(昭和27年)「三億円事件」(昭和43年)「光クラブ事件」(昭和23年)「三島事件」(昭和45年)これらは実際に日本の昭和期に起こった事実である。これらの詳細については、ぜひマンガを読んでいただきたい。
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広島・長崎に続いて東京に第三の原爆が落ちていた!? このキャッチフレーズのみで購入。 時間失調症・念写なんて言葉が飛び交い、昭和の事件が絡むオカルト的なマンガです。個人的には超楽しい作品で新巻を楽しみにしております。
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発想は面白いし次巻の展開を気にさせるんだけど、「時間」を扱った作品が陥りやすい「いま『どこに』いるのかわかりにくい」感じになっている。もちろん、演出上時間軸を錯覚させようとしているのはわかるんだけど、それをしてはならない場面もあるのではないのか。これは原作・脚本というよりも描写・...
発想は面白いし次巻の展開を気にさせるんだけど、「時間」を扱った作品が陥りやすい「いま『どこに』いるのかわかりにくい」感じになっている。もちろん、演出上時間軸を錯覚させようとしているのはわかるんだけど、それをしてはならない場面もあるのではないのか。これは原作・脚本というよりも描写・作画の問題かと思った。
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