空海の思想について の商品レビュー
空海の思想について、…
空海の思想について、こんなに薄い本でまとめあげる梅原猛はやっぱりすごい。文字をめぐる議論がわかりやすい。
文庫OFF
真言密教に馴染みのない私にとっては難解過ぎたが、著述と行動を伴った稀有な改革者である空海の思想の一端に触れることができる書籍。一読しただけでは空海と著者の深淵な思想はほぼ理解できていないが、何度も読み返して理解を深めたくなる密度の濃い内容である。
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馴染みのない言葉に四苦八苦。真言密教は容易に理解できないけど、ところどころ面白みを感じた。仏教の本質が現世否定であるのに対し、肯定的なのが密教だという。ちょっと魅力的ではないか。もう少し勉強してみようと思った。
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20190908 密教である真言宗の開祖である空海の思想についてまとめた著作。梅原氏は真言宗の専門家では無いが、仏教哲学に西洋哲学には無い違いを見て分析したという。 真言宗は密教で、言葉に宿る思想が中心である。空海は中国の仏僧に学んで、日本でも当時一流の知識人であったという。まと...
20190908 密教である真言宗の開祖である空海の思想についてまとめた著作。梅原氏は真言宗の専門家では無いが、仏教哲学に西洋哲学には無い違いを見て分析したという。 真言宗は密教で、言葉に宿る思想が中心である。空海は中国の仏僧に学んで、日本でも当時一流の知識人であったという。まとめた著作は非常に難解であるが、大日如来の言葉、実相として即身成仏の世界にたどり着けるという経典をまとめ上げ、真言宗の基礎を築いた。 天台宗や曹洞宗と比較して理解できるように、他の経典の基礎知識も得たい。得た上で日本人の基礎をなす考え方や幸福感について分析してみたい。 //MEMO// 空海と日本思想の関係を深める上で、読んでおきたい本。 真言宗とは何か?他の宗教との関係性は?どのような歴史があるのか?について理解を深めたい。 真言宗 密教 加持祈祷 大日如来 即身成仏 六大=地水火風空、心=識 真言=大日如来の言葉=梵字 声字実相義
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空海は奇跡のような灌頂の連鎖を受け、帰国した空海は、由緒正しい密教を習得したと、大胆な解釈によって更に進化させた。 「密教は、毘盧遮那→金剛薩埵→龍猛→龍智→金剛智→不空→恵果→空海と伝わった。龍猛は龍樹ともいい、大乗仏教の建設者とされる人であった。密教経典は、もっとも新た...
空海は奇跡のような灌頂の連鎖を受け、帰国した空海は、由緒正しい密教を習得したと、大胆な解釈によって更に進化させた。 「密教は、毘盧遮那→金剛薩埵→龍猛→龍智→金剛智→不空→恵果→空海と伝わった。龍猛は龍樹ともいい、大乗仏教の建設者とされる人であった。密教経典は、もっとも新たにつくられた偽典ということになる。 金剛智が南インドから連れてきたのが不空であり、金剛智の死後、インドに戻り、龍智に会って密教を学んだ。」このように、空海は奇跡のような灌頂の連鎖を受け、帰国した空海は、由緒正しい密教を習得したと、大胆な解釈によって更に進化させた。 この本を一度読み終えることで、ようやく空海の思想を学ぶために必要な背景の把握にたどり着いたというところです(^^ゞ 空海の生涯をたどっていると、空海は、僧というよりも哲学者のような人だったのではないかと思います。このような考え方が、真言宗が独自の思想として確立される過程に繋がったのでしょうね。 空海が恵果から教えを受けたのは、たった半年の期間でしたが、1200年経った今でも、語り継がれていることが驚異です。
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日本人最高頭脳の持ち主である(と私は思う)空海の思想を少しでも理解できれば、と思い読んでみたが、梅原猛の解説では難しすぎてほとんど理解不能。ただ、「現世に対して否定的な通常仏教に対して、密教(空海の思想)は、即身成仏に代表されるように現世の肯定である」ということだけは分かった。1...
日本人最高頭脳の持ち主である(と私は思う)空海の思想を少しでも理解できれば、と思い読んでみたが、梅原猛の解説では難しすぎてほとんど理解不能。ただ、「現世に対して否定的な通常仏教に対して、密教(空海の思想)は、即身成仏に代表されるように現世の肯定である」ということだけは分かった。10年後また読もう。もしかしたら理解できるかも知れぬ。
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子供の頃祖母に連れられてお参りにいった近所のお寺を思い出しながら読みました。仏教は忍耐・我慢を尊ぶとばかり思っていたが、空海の思想は現世を肯定的に捉えるとあり現代にこそ相応しい部分があるのではないかと思った。ちなみにこの本は下北沢のB&Bという書店で見つけた。
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間違って購入、作者を知っていたら購入することはなかった。最初の2ページでだいたい言わんとするか分かり、同意できないとみたので読むのをやめた。
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空海って大きすぎるし、難解に過ぎる。 「群盲象をなでる」と云うが、空海は巨大な像だ。 この本で私も群盲のひとりになれただろうか? また、読書だけで空海(と、その説く密教世界)に近付くことは不可能だと知らされたように思う。
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密教思想について梅原猛が記したもの。現世を欲望に支配される苦と無常の世界と見る仏教の否定の意志を空海がほぼ完全に放棄する様を説明し、密教を「世界を肯定する仏教」と呼んでその魅力を伝えている。昭和55年出版されたもの。図書館の保存庫で見つけて読んでみたけどおもしろかった。
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