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理科系の作文技術 の商品レビュー

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265件のお客様レビュー

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論文の書き方の本では…

論文の書き方の本では、この本が最も良い。名著中の名著。

文庫OFF

2024/12/07

テキストを書くことがあるなら、理科系でなくても読んでおくとよさそうなことも多く書いてあった。これは好みや流派にもよるだろうなーという部分もあったが、そういうところには割と「自分はこういうのを好む」みたいな注記があったし、文も結構砕けて書いてあって読みやすかった。前の時代の本の文で...

テキストを書くことがあるなら、理科系でなくても読んでおくとよさそうなことも多く書いてあった。これは好みや流派にもよるだろうなーという部分もあったが、そういうところには割と「自分はこういうのを好む」みたいな注記があったし、文も結構砕けて書いてあって読みやすかった。前の時代の本の文でそこそこ見るような、おじさんがアイロニックに語っているような(笑)

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2024/11/14

本書のあとがきを見ると、著者が読者として想定したのは理科系の若い研究者・技術者・学生とのこと。そして序文には「これらの人が仕事でものを書くときに役立つような表現技術のテキストを提供したい」とある。 まず、そこを踏まえておく必要がある。 つまり想定読者に当てはまる人にとっては必...

本書のあとがきを見ると、著者が読者として想定したのは理科系の若い研究者・技術者・学生とのこと。そして序文には「これらの人が仕事でものを書くときに役立つような表現技術のテキストを提供したい」とある。 まず、そこを踏まえておく必要がある。 つまり想定読者に当てはまる人にとっては必読の内容と言える。が、一般人がもっといい文章を書きたいと思っているのなら、他の本を読んだ方が良いということである。 もちろん、想定読者層以外の人が読んでも参考になる部分はあるが、一般人にとっては不要と思える部分も多い。例文も理系そのものでとっつきにくい。順に例を挙げていく。 まず、誰にとっても参考になるキーワードを目次からいくつか拾ってみる。 ・記述の順序 ・事実と意見の書き分け ・わかりやすく簡潔な表現 ・文は短く ・読みやすさへの配慮 次に不要と思える部分も目次から拾う。 ・はっきり言い切る姿勢 ・単位・記号 ・文献引用 ・図と表の書き方 ・学会講演の要領 最後に例文。これは簡潔に書き直されたものである(132p) 組換えDNAの研究には、分子生物学に関する基礎的な教養があり、微生物ことに病原微生物の取扱いに習熟した研究者が必要である。こういう研究者は絶対数が不足で、しかも大学その他の基礎研究機関に偏在している。病原微生物の取扱いの教育訓練が医学・獣医学などの分野に限られている点にも問題がある。  対策として、大学における関連諸科学の教育を強化するとともに…(以下省略) 若い理系の研究者たちの役に立てばそれでいい本なので、それ以外の人たちとって参考になる・ならないなどは「まったくのお門違い」のことなのだが、あえて書いたのは、ベストセラー書だからだ。 初版の1981年から版を重ね続けて100万部を突破した本となると、想定読者層以外の人も読んでみようと検討するかもしれないので、どのような本か判断する材料になるかと思って書いておいた。

Posted byブクログ

2024/11/05

意識するとしないでは、覿面に異なる文章作成術。どんなポイントに注意すれば良いか、指導してくれるのが本書。通読の価値あり。 本書は文章作成にも有効だが、私の収穫はプレゼンの話。原稿を読み上げると、どうも聞き手に届いている気がしない。感情が入らずに棒読みになるからだろうと単純に考え...

意識するとしないでは、覿面に異なる文章作成術。どんなポイントに注意すれば良いか、指導してくれるのが本書。通読の価値あり。 本書は文章作成にも有効だが、私の収穫はプレゼンの話。原稿を読み上げると、どうも聞き手に届いている気がしない。感情が入らずに棒読みになるからだろうと単純に考えていたが、それ以外の答えとなるヒントを得られた。以下のような内容だ。 ー 読めばスラスラとわかっても、聞く段になると抵抗が大きい…単文に分解すれば救われるが、はじめから「聞いてわかる」ように書くことは意外にむずかしいのだ。もう一つの問題は、読むときにはいつでも読みかえしができるが、講演では、いちど聞き逃したら聞き手の側ではどうしようもないという点である…ひとに聞いてもらう話には適度のくりかえしが必要なのだ。しかし、そういうふうに原稿を書くことは、通りいっぺんの努力ではできなない。つまり、書いた原稿をそのまま読みあげて聴衆をうなずかせるには,シナリオ・ライターの才能と俳優の訓練がいるのである。常人は、上手に読もうとするよりもたどたどしくても一生懸命に話しかける努力をしたほうがいい。 どもったり、つまずいたり、繰り返したり、脱線したり。そんなノイズにも、聞き手の理解を待つための意味があるのだという。なるほど確かに。スラスラと読まれても、咀嚼できずに置いていかれるが、とちってる間に追いつくのだ。これは、流れるようなプレゼンが必ずしも良いプレゼンではない、という感覚に合致する。 ー 欧州では、正式のあいさつや講演は原稿を手にしてするのが礼儀とされる。必ずしも一字一句よみあげるわけではない;先ほどの例のように、自然な話しことばに言いかえ、適当にくりかえしを入れながら、しかし原稿のとおりの内容を「話す」のだ。このために、ことばの量は原稿の1割から2割増しになるのがふつうだろう。 他方で、原稿を作るのは礼儀だ。これもよく分かる。もっと言えば、緊張して臨むことさえ、相手への敬意だと思う。

Posted byブクログ

2024/10/11

社会人になり作成した資料に対する指摘を貰うことがあり、良い文書を作成方法を学ぶために、推薦本として読みました。 「一意にしか捉えられない文章を書くこと」はコミュニケーションミス防止のための最重要事項だと思いました。

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2024/10/03

http://hp.local/book/pdf/r/rikakeino_sakubun_gijyutsu/rikakeino_sakubun_gijyutsu_s.pdf

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2024/09/20

大学院1年生とか、はじめて症例報告を書くタイミングなどで読んでおくといいと思います。 指導教官が学生の論文を添削するときの「こころ」が書かれていると思う。もしかすると、指導教官はその「こころ」を体得してはいても、伝えるにあたって体系的な言語化はできていないかもしれず、指導される側...

大学院1年生とか、はじめて症例報告を書くタイミングなどで読んでおくといいと思います。 指導教官が学生の論文を添削するときの「こころ」が書かれていると思う。もしかすると、指導教官はその「こころ」を体得してはいても、伝えるにあたって体系的な言語化はできていないかもしれず、指導される側にとっては場合により難しい時間を過ごすこともありうる。それは必ずしも指導教官を責めるべきことでもないだろう。  指導する側とされる側のギャップを埋めてくれる可能性がある一冊です。

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2024/12/04

 一読しただけでは理解が追いつかなかったため、時間をおいて読んでみようと思う。印象に残ったのは、「6. はっきり言い切る姿勢」で、責任回避的な表現は避けて、「…と思う。」、「…と考える。」と書くべきであると指摘されていた点である。よく「…と思われる。」などと無意識的に書いてしまう...

 一読しただけでは理解が追いつかなかったため、時間をおいて読んでみようと思う。印象に残ったのは、「6. はっきり言い切る姿勢」で、責任回避的な表現は避けて、「…と思う。」、「…と考える。」と書くべきであると指摘されていた点である。よく「…と思われる。」などと無意識的に書いてしまうため、よく考えて気をつけようと思う。

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2024/07/05

この本は、理系のレポートなどについて根本から説明をしてくれる本だ。私が印象に残った箇所は、修飾語をつける位置についての記述だ。「逆茂木」というキーワードを用いて、日本語特有の最後まで読まないと意味が通じにくい修飾のやり方に一工夫を加えるやり方を説明していた。端的にいうなら、修飾語...

この本は、理系のレポートなどについて根本から説明をしてくれる本だ。私が印象に残った箇所は、修飾語をつける位置についての記述だ。「逆茂木」というキーワードを用いて、日本語特有の最後まで読まないと意味が通じにくい修飾のやり方に一工夫を加えるやり方を説明していた。端的にいうなら、修飾語は、被修飾語の近くに置くこと。この本は定期的に再読したい。何度でも新しい発見が得られるだろうから。

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2024/07/02

現代のビジネスマンが参考にすべき事柄が散りばめられている。 ・事実と意見を混同しない ・言い切る(あいまいな表現を使わない) ・誰が読んでも同じ捉え方ができる文章にする これらについて、具体的にどうやって作文するべきか、実践方法を学べる。 学会の話など、ビジネスマンに直接関わりの...

現代のビジネスマンが参考にすべき事柄が散りばめられている。 ・事実と意見を混同しない ・言い切る(あいまいな表現を使わない) ・誰が読んでも同じ捉え方ができる文章にする これらについて、具体的にどうやって作文するべきか、実践方法を学べる。 学会の話など、ビジネスマンに直接関わりのない章はスキップ。

Posted byブクログ