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「世界征服」は可能か? の商品レビュー

3.6

191件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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それなりに楽しめました

漫画の中の世界征服のタイプ分け等それなりに楽しめました。深い考察は無いが、織田信長の夜景見物や徳川吉宗のハーレム、南北戦争、ヒトラー、金正日等の引用も有ります。

岡博文

期待はずれ

全くの期待はずれもっとましな事を書いていると思って読んで見ましたが やはり漫画オタクの独り言程度でした

きさらぎ

2023/12/18

現代において世界征服なんて割に合わない、という印象です。全世界を自分の子分にすると、全世界の不都合の責任者になってしまう。世界征服が可能な組織や資金があって、世界征服の目的がお金なら、そこまで頭が回るなら合法的な手段で稼いだ方が早い。全世界の富を独占しようにも、時代は既に物質的な...

現代において世界征服なんて割に合わない、という印象です。全世界を自分の子分にすると、全世界の不都合の責任者になってしまう。世界征服が可能な組織や資金があって、世界征服の目的がお金なら、そこまで頭が回るなら合法的な手段で稼いだ方が早い。全世界の富を独占しようにも、時代は既に物質的な豊かさの次を求めるようになった。だからRPGのラスボスも「全てを消して 私も消えよう」くらいしか言えなくなっているのかもしれません。 ローマ滅亡の遠因がキリスト教の国教化など、深堀したい論点もいくつかあって、面白い本でした。確かにユダヤ教はユダヤ戦争とかで抑えたのに、キリスト教はOKなのはどういうことだろう。

Posted byブクログ

2023/04/13

「アニメや漫画に登場する悪の組織が掲げる「世界征服」とは、実社会で可能か? 70年代以降のアニメや漫画の登場キャラを引き合いに、組織の資金調達や人材確保など様々な側面から検証する。 誰もが一度は夢見た「世界征服」! その実践法を大真面目に検証する初の世界征服学!世界征服の目的と...

「アニメや漫画に登場する悪の組織が掲げる「世界征服」とは、実社会で可能か? 70年代以降のアニメや漫画の登場キャラを引き合いに、組織の資金調達や人材確保など様々な側面から検証する。 誰もが一度は夢見た「世界征服」! その実践法を大真面目に検証する初の世界征服学!世界征服の目的とは? かかるコストは? 設備投資、人材の確保、部下の管理、後継者問題・・・・・・「悪の組織」も会社組織も運営するのは同じだ! ではあなたはビジネスで「世界征服」できるか? ではアメリカは? 真剣に考える。」 目次 はじめに なんで「世界征服」なのか 第1章 世界征服の目的 (『仮面ライダー』と『北斗の拳』の場合;「世界征服」の四つの目的) 第2章 あなたはどんな支配者か? (人類はカタツムリを支配している?;支配者の四つのタイプ) 第3章 世界征服の手順 (第一段階 目的設定;第二段階 人材確保;第三段階 資金の調達と設備投資;第四段階 作戦と武装;第五段階 部下の管理と粛清;最終段階 世界征服・その後) 第4章 世界征服は可能か? (「自分だけ豊か」はありうるか;「支配」とは何か?;「世界征服」にはうまみがない?;結論:これが「世界征服」だ) 著者等紹介 岡田斗司夫[オカダトシオ] 1958年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立。代表取締役として「王立宇宙軍―オネアミスの翼」「ふしぎの海のナディア」など数々の名作を世に送る。92年退社。「オタキング」の名で広く親しまれ、「BSマンガ夜話」「BSアニメ夜話」のレギュラーとしても知られる。大阪芸術大学客員教授

Posted byブクログ

2023/03/12

子どものころ、将来の夢で、ふざけて世界征服なんて言ったり、書いたりしたものだが、そんな世界征服について、論じている本である。 よくぞこんなことを思いついて、本にしたものだと思う。楽しくサクサク読めます。

Posted byブクログ

2022/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アニメや漫画の、ゲームの敵の目的の王道と言えば、世界征服。 そんな「世界征服」は本当に可能なのか。「世界征服」とは一体何なのか。突き詰めて考えた一冊。 子どもの頃に見ていたヒーローアニメ、特撮の、ゲーム等の敵の目的と言えば、世界征服が王道で思い浮かびます。じゃあ世界征服って具体的にどういうことなのか。そもそも本当にできるのか。実行するにはどうしたらいいのかを突き詰めた本です。 元々は、ワンマントークショーのテーマだったものを加筆して本にしたものだそうで、若い読者向けであるちくまプリマ―文庫から出ていることもあり、口語体の分かりやすい文章で書かれています。 アニメやゲームで見る悪役というのは、いつも生き生きしていて、葛藤などが多く描かれがちな主人公(=正義)側と比べ自由で楽しそうに見えたものですが、実際世界征服を実行しようとするとなると苦労が多くてうまみは少ないそう。ちょっと夢が壊れました(笑) 部下の管理の項に書かれていた、悪の組織はおそらくモラルが低くルールを守らない問題児の人材が集まりやすいので、それでも組織に残って忠誠を誓ってくれる部下はかなり貴重ですごく大事にしなくてはいけない。正義側より人も集めづらいし~みたいな部分は笑ってしまいました。それは確かにそうかもしれない。 ちなみにこの本では、支配者のタイプを「魔王」「独裁者」「王様」「黒幕」の4種類に分類しているのですが、私はこれで言うと「魔王」タイプの悪役がすごい好きでしたね……自分が正しい、正義感や美意識が強くて、自分の情動を「教義」の形でまとめ上げ、理想の世界を作ろうとするタイプ。世界征服後の確固たるビジョンのある悪役はやはり魅力的です。 本書では2次元での世界征服から1歩踏み出し、現実世界での世界征服、また現代における階級分化、階層分化についての解説、現代における世界征服とはどのようなものかという事も軽くではありますが説明されています。 内容に同意できるかどうかは意見分かれるかと思いますが、そちらも興味深かったです。 とってもおもしろい一冊だったんですが、例として紹介されている悪役はかなり古い番組が多く、内容の説明は入りますが若い世代の読者には全く馴染みがない、ひょっとしたら聞いたこともない番組ばかりかもしれません。私もドラゴンボールと北斗の拳くらいしかわかるもがなかったです。 さて、ここまで書いていて思ったのですが、大人になって改めて考えると、私が見たことのある「敵役」本当の目的って何だったんでしょう。水戸黄門みたいなもので、正義が悪を倒すという結果さえあれば満足していた気がします。 じゃあ意外と、私が知っているものって「世界征服」が目的の敵少ないんじゃないかな? と思い、今ぱっと思い浮かんだ正義VS悪をいくつか検索してみました。セーラームーンの敵……は、期によって違いますが何かアイテムを探していたり、奪いたいなんて言うのが多そう。今やってるプリキュアは……見た事が無いので公式HP知識ですが、すべての料理のレシピが書かれたレシピボンというのを狙っているらしい。じゃあばいきんまんの目的は……アンパンマンを倒すことと、世界をばいきんだらけにする=世界征服。 ……ばいきんまんの目的って世界征服だったのか……。

Posted byブクログ

2022/09/30

最近、岡田氏の動画チャンネルで取り上げていたので再読。 やっぱり物のみ方のスゴさを感じた。多角的というか主観、俯瞰を自在に操ってるなと。 本書の内容は「世界征服」を現代で行うこととはどういうことか?を順序だてて説明して、、最後に「可能」だという。しかしイメージする世界征服とは...

最近、岡田氏の動画チャンネルで取り上げていたので再読。 やっぱり物のみ方のスゴさを感じた。多角的というか主観、俯瞰を自在に操ってるなと。 本書の内容は「世界征服」を現代で行うこととはどういうことか?を順序だてて説明して、、最後に「可能」だという。しかしイメージする世界征服とは違うかたちが面白いところ。

Posted byブクログ

2022/05/23

今の世界をあなたが世界征服したら? とい面白い切り口を アニメや特撮を題材にパターン別にして解説。 あなたは世界征服、したいですか?

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2022/04/05

岡田先生の本初めて読みました。 交互口調で、具体例を交えながら講釈垂れながらの文体で オタクの王らしいなと感じました。 表題の、世界征服の件ですが、 子供の頃から弱すぎる悪役に不満を持っておられたそうです。そんな思いから自分自身が世界征服したいと思われたようで、実際現在のお仕事...

岡田先生の本初めて読みました。 交互口調で、具体例を交えながら講釈垂れながらの文体で オタクの王らしいなと感じました。 表題の、世界征服の件ですが、 子供の頃から弱すぎる悪役に不満を持っておられたそうです。そんな思いから自分自身が世界征服したいと思われたようで、実際現在のお仕事である、「オタクの王」につながっているのではないかと思います。思考は実現化しますね! 世界征服を現代ではやる意味はないが、 理念を持って取り組めばそれに賛同してくれる人が現れる。 ルールを守らなくて遅刻が平気なやつが集まってくれてる中で忠誠を誓ってくれる人はお金では買えないくらい貴重。 悪とは何か? それは人々の幸福を破壊する行為であり、自分の好きな気持ちを押し殺して認めないこと。だそうです。 この本から自分の理念を生み出せたことは感謝です。 人々を巻き込んでその理念の実現を図る帝国を築き挙げます。笑

Posted byブクログ

2021/12/30

アニメや漫画などで悪の組織が掲げる世界征服はリアルに実行できるのか、というテーマについて考察した本。 本書の考察を活かすことでアニメや漫画を今までと違った視点で鑑賞できる。たとえば、悪の組織や世界征服についての考察は悪役の悪の質を測れるようにする。例を挙げると、ヒロアカのオール...

アニメや漫画などで悪の組織が掲げる世界征服はリアルに実行できるのか、というテーマについて考察した本。 本書の考察を活かすことでアニメや漫画を今までと違った視点で鑑賞できる。たとえば、悪の組織や世界征服についての考察は悪役の悪の質を測れるようにする。例を挙げると、ヒロアカのオール・フォー・ワンは自身の個性を用いて超常黎明期の秩序を構築した。その様子は「支配とは混乱ではなく新秩序への移行である」102p、「世界征服とは人類を服従させること」48pといった悪の組織としての姿を強く反映しているといえるので、彼は悪の帝王といえる。 また、本書の考察はアニメ鑑賞にとどまらず現実社会にもヒントを与える。なぜなら、世界征服について真剣に考えると組織論やマネージメントが顔を出し、「その時代の価値・秩序基準を破壊するもの」が悪だとすれば、「自由主義経済と情報の自由化を否定することが現代における悪」(4章)となるからである。 世界征服という切り口一つでこんなにも思考を巡らせることができるということを知ることができた。

Posted byブクログ