源氏物語 音読論 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
玉上氏の、源氏物語を中心とした物語を論じた9つの論文が収められたもの。 物語は姫君の教育のために作られたもの、黙読ではなく、女房が音読したりアレンジしたりして読み聞かせ、姫君は絵を見ながらそれを享受していた。現在の異本はそのことを反映している。源氏物語は女性が物語の台本を書いたという点で、物語というジャンルを更新したテキスト。三人の作者。 紫式部日記を見ただけでも音読享受というのは首肯される。玉上氏以後の研究者の中で玉上氏の主張がどう受け止められたのかは調査する必要がある。前田愛氏の近代読者の成立読まなければ。あと、小説神髄とか本居宣長とかも。
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