サルトル の商品レビュー
ちょっと古いですが戦…
ちょっと古いですが戦後実存主義でブームを巻き起こしたサルトルの考察書です。本書では、彼のヒューマニズムを肯定的に記載されてますが、レヴィ・ストロースにこれが批判されるんですね。本書を読まれた方は、『存在と無』にチャレンジしてみて下さい。
文庫OFF
面白い。著作がサルトルにはまったようでこちらもはまります。存在と無の読み方をアドバイスしてもらえます。サルトルは反戦の学生運動のモデルであること、マルクス主義の失敗で評価が下がったようですがすごい激動の時代を生き抜いた哲学界文学界のスーパースターであることが分かります。当時の若者...
面白い。著作がサルトルにはまったようでこちらもはまります。存在と無の読み方をアドバイスしてもらえます。サルトルは反戦の学生運動のモデルであること、マルクス主義の失敗で評価が下がったようですがすごい激動の時代を生き抜いた哲学界文学界のスーパースターであることが分かります。当時の若者が熱狂したのは分かります。存在と無を読み更に勉強中です。
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思想界において一時代を築いたサルトルを長年読みつづけてきた著者が、サルトルのヒューマニズムの思想の意義を力強く肯定している本です。 本書の前半では、サルトルの哲学的著作や小説、戯曲が、人間の自由という観点から読みほどかれています。定型的なサルトル解釈でありながら、サルトルのあげ...
思想界において一時代を築いたサルトルを長年読みつづけてきた著者が、サルトルのヒューマニズムの思想の意義を力強く肯定している本です。 本書の前半では、サルトルの哲学的著作や小説、戯曲が、人間の自由という観点から読みほどかれています。定型的なサルトル解釈でありながら、サルトルのあげる例や具体例にそって人間の自由の具体的なかたちを描き出していく著者の行論は、通俗的な解釈の図式を当てはめただけという感じを抱かせません。「各人をそれぞれのアンガジュマンへと送り返す」サルトルの志向を自家薬籠中のものとしている著者ならではの仕事ではないでしょうか。 構造主義以後、アンチ・ヒューマニズムが思想界の主流となり、サルトルのヒューマニズムはもはや時代遅れのものとみなされることが多くなっています。著者はそうした風潮に抗って、「現代において倫理は不可欠であると同時に不可能である」と述べたサルトルの希望を、高く評価しています。このような著者の描くサルトル像は、最後の知識人と呼ばれるにふさわしいヒロイズムを感じさせますが、けっきょくのところどれほど有効な倫理思想を彼の仕事から引き出すことができるのかという疑問に答えが示されているようには思えないのも事実です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「嘔吐」は、日常生活の中の不条理を表出させている。 「奇妙な戦争」「家の馬鹿息子」は未読かもしれない。 「存在と無」は読み締めて,読み終わっていない。 聖ジュネ、自由への道、方法の問題、弁証法理性批判の話題も出てくる。 戯曲は上演したこともあるので親しみ易い。 親しみ易いというよりは上演しやすいと言った方がいいかもしれない。 サルトルの解説書というよりは、サルトルの愛好者の感想とも言うべき書籍。難しいサルトルの本も親しみが持てる様な書き方に好感が持てる。
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「サルトル哲学」(主に実存主義)をサルトル=人間の『人間哲学』で語ってみようじゃないかという新書。最近ではそのような「既存するもののレベル」を下げて若者や知らない世代にアプローチするという類の本が溢れているため、この本が実在する意味はあるのかといわれれば「サルトル」のみに焦点が当...
「サルトル哲学」(主に実存主義)をサルトル=人間の『人間哲学』で語ってみようじゃないかという新書。最近ではそのような「既存するもののレベル」を下げて若者や知らない世代にアプローチするという類の本が溢れているため、この本が実在する意味はあるのかといわれれば「サルトル」のみに焦点が当てられているためサルトルだけ知りたいという僕のような人間にピッタリなのです。というわけでこの本が実在する意味はあります、ハイ。
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