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戦後史 の商品レビュー

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2009/10/04

敗戦 新しいタイプの占領:軍隊の解体、賠償金の取立てだけでなく、日本の政治・経済・社会構造の全面改造ともいうべき包括的占領政策 天皇制を利用した間接占領 日本占領はイラク占領のモデルにならない 理由?フセインには天皇のようなカリスマ性および政治的威力がない ?日本には資源がないが...

敗戦 新しいタイプの占領:軍隊の解体、賠償金の取立てだけでなく、日本の政治・経済・社会構造の全面改造ともいうべき包括的占領政策 天皇制を利用した間接占領 日本占領はイラク占領のモデルにならない 理由?フセインには天皇のようなカリスマ性および政治的威力がない ?日本には資源がないがイラクには石油資源がある ?対日占領には国際世論の支持 日本の民主化:あきらめや再生の転機として積極的に受け止められた 経済民主化政策のかなめ:農地改革・労働改革・財閥解体 農地改革は最も成功した改革←農民の勤労意欲が高まり農業生産力が向上したから 憲法第一条と第九条の関係 天皇制を維持し、国体を護持する一条と戦争を放棄する九条はいわばバーターの関係 (天皇処刑の国際世論をかわすため) ⇒天皇制の護持に成功 押し付け憲法? 押し付けられたのは日本の”支配層”。not 国民 国際世論も反映 教育基本法 ふつう前文を付さない法律に前文をおすという異例の法律 「憲法の精神を徹底」「ほかの教育法令の根拠法」「教育は国民全体に対し直接に責任」 憲法と教育基本法は一体不可分(ワンセット)の理念 58年間改正されたことなし 東京裁判の意義 ?満州事変や南京大虐殺の事実が初めて明るみに。 ⇒権力やマスメディアのうそにごまかされず真実を知る大切さを国民が学ぶ。 ?因果応報を国民的規模で学ぶ 問題 ?天皇の戦争責任の不問 ?日本のアジア軽視

Posted byブクログ

2011/07/17

英語で2000語のレポートを書けという無茶苦茶な課題を出されて、referされていたこの本を図書館で借りて読もうとしたものの、読み終る前、レポートのテーマすら決める前に提出期限が過ぎてしまった。明るい話題もあるはずなのに、暗いことばかりが目立ちますね。この国の戦後は。戦争がないと...

英語で2000語のレポートを書けという無茶苦茶な課題を出されて、referされていたこの本を図書館で借りて読もうとしたものの、読み終る前、レポートのテーマすら決める前に提出期限が過ぎてしまった。明るい話題もあるはずなのに、暗いことばかりが目立ちますね。この国の戦後は。戦争がないという点で戦前よりは遥かに良いし、生活水準もかなり上がったのに、国家全体としてはどうも幸せじゃないんですよね。そういう雰囲気を感じました。著者は経済史が専門なんかな? 僕は経済というものが全く理解できないので、経済の話がでてくると辛かったです。93ページの、「ウィノー、ウィノー」というのがどういう意味なのか非常に気になる。我が地元の北関東では使われていない言葉だ。あと著者の言葉遣いにちょっと疑問が生じた。例えば165ページの「日米関係は米中関係の(従属)関数である」。この関数をfとすると、[日米関係]=f([米中関係])ということになるのだと思うけど、何のことやら全く分からない。もっと分かり易く説明して欲しいな。今一つは184ページ。「世界には楕円の中心のように英米という二つの中心があった」。これは多分楕円の焦点のことを言っているのだろう。楕円に中心と呼ばれる点があるのだとしたら、それは文字通り真ん中の点なのでは? つまり、xy平面における楕円をA(x-a)^2+B(y-a)^2=1としたときの、点(a,b)。図書館のが初版なので、直ってたらごめんなさい。フリーターってフリー+アルバイターなんですね。初めて知りました。(266ページ)巻末に年表がありますが、かなり最近の出来事まで詳しく載ってるので、自分が生きてきた時代の年表を目にするのは面白いです。

Posted byブクログ

2009/10/04

私事ですが、わしの実家は千葉市の端の方にあります。市の中でも「田舎」の部類に入る場所だと思います。 今でこそ、実家は新築家屋に囲まれていますが、昔は家の前に180度、田んぼが広がり、朝には日の出の光がこうこうと家の中を照らしたものでした。 その一面の田んぼの中には一本の細い農...

私事ですが、わしの実家は千葉市の端の方にあります。市の中でも「田舎」の部類に入る場所だと思います。 今でこそ、実家は新築家屋に囲まれていますが、昔は家の前に180度、田んぼが広がり、朝には日の出の光がこうこうと家の中を照らしたものでした。 その一面の田んぼの中には一本の細い農道が走り、ここを片道30分かけて小学校へ通いました。この農道の半ば、田んぼの真ん中から、遠く東京方向を見渡せば、いつも遠くに聳えていたのが「2人の黒い巨人」。 正体は川崎製鉄の2基の溶鉱炉です。学生時にアルバイトしたマツキヨでは作業着用の洗剤が飛ぶように売れるほど、地元は労働者の町でもありました。私の父も、川鉄の下請けの下請けとして、会社を起こし一家を支えてきました。時には家に生活費を入れられないほど、厳しい時代もあったようです。 この川崎製鉄千葉製鉄所ができたのは昭和26年。その前年、川鉄初代社長の西山弥太郎が千葉市への製鉄鉄鋼一貫製鉄所の建設を発表しました。この計画に対して当時の日銀総裁一万田尚登は、「ぺんぺん草を生やしてみせる」と、この計画の無謀さを非難したとか。 結果、世界銀行への借款などを通じて計画は成功。川鉄は一時代を築きました。その、恩恵にあずかり、我が一家も生活をしていたわけです。 思い出せば、2人の巨人が見えるあの農道。ぺんぺん草を耳元でサラサラ振り鳴らしながら、友達と下校したものです。 この本とは関係のないような話ですが、戦前から繋がる戦後史は、どの家庭の歴史にも繋がっているはずです。この本を読みながら、両親が歩み、わしへと続く、我が家の歴史を思い出してみました。

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2009/10/04

1945年8月15日の敗戦から60年。戦後民主主義を否定的にとらえる論調や歴史意識が強まり、いま戦後最大の岐路に立っている。戦後とはいったい何だったのか。戦争とグローバルな視点を重視する貫戦史という方法を用いて、アジアとの関係や戦争の記憶の問題に留意しながら、激動の60年を描きだ...

1945年8月15日の敗戦から60年。戦後民主主義を否定的にとらえる論調や歴史意識が強まり、いま戦後最大の岐路に立っている。戦後とはいったい何だったのか。戦争とグローバルな視点を重視する貫戦史という方法を用いて、アジアとの関係や戦争の記憶の問題に留意しながら、激動の60年を描きだす。

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2009/10/04

近年の日本史研究では、「戦前−戦後」という時代区分を好まないが、本書も戦前−戦後を貫く“貫通史”の立場から戦後日本史を語ってくれる。かなり大枠の説明だし、特に目新しい議論があるわけではないが、高校の社会科でコレくらい教えてくれたらなぁ、とは思う

Posted byブクログ