サウジアラビア の商品レビュー
サウジ社会が抱える構造的課題をわかりやすく説明している。サウジという国についてまず基本的なことから知りたいと思って手に取った自分にはピッタリの内容だった。出版から10年以上経過しているが、ムハンマド皇太子により急ピッチで進められている社会改革をはじめサウジの現在の動きの背景を理解...
サウジ社会が抱える構造的課題をわかりやすく説明している。サウジという国についてまず基本的なことから知りたいと思って手に取った自分にはピッタリの内容だった。出版から10年以上経過しているが、ムハンマド皇太子により急ピッチで進められている社会改革をはじめサウジの現在の動きの背景を理解するのにも役立った。
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サウジアラビアの姿を、教科書では教えてくれないような内容を交え、解説している。サウジアラビアは、中東ではどちらかと言うとリベラルな国かと思っていたが、全くの誤解であった。多くは語らないが、次の事件が象徴的かつ印象に残ったので記す。2002年3月、マッカの第31女子高で火災が発生し...
サウジアラビアの姿を、教科書では教えてくれないような内容を交え、解説している。サウジアラビアは、中東ではどちらかと言うとリベラルな国かと思っていたが、全くの誤解であった。多くは語らないが、次の事件が象徴的かつ印象に残ったので記す。2002年3月、マッカの第31女子高で火災が発生したのだが、宗教警察が校外に出ようとする女子生徒や職員を制止し、燃え盛る校内に外套を取りに行かせたという。 …。 9.11の背景も少し理解できた気がする。 それにしても石油があるって羨ましいばかりだ。日本人がせこせこ頑張っているのがばかばかしく思えてくる…
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サウジアラビアは石油生産・埋蔵量世界一で豊かな国というイメージとイスラムの厳正な戒律の国という2つの遠いイメージの国です。それが親米国家で悩みがないと思ってしまいがちですが、いかに難しい将来になっているかを痛切に知らされました。人口急増、石油以外の産業がないため想像を絶する高い若年層失業率、家族主義が影響するブルーカラー職業への忌避。中東の他の国々の王制が崩壊していく中で、サウド家の王朝が続くのは、何千・何万というこれまた想像を絶する多数の王族の存在。そして彼等が国家・地方の主要ポストを占めている!その王族の経済基盤は国家予算に入っていないため謎だという。サウジが崩壊する日はいつか必ず来るように思えるのですが、その時は世界の大混乱が怖いです。
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サウジアラビア近代の話が主体。読みやすかった。 石油依存からの脱却の腰の重さ、臭い物に蓋な政策、外圧により強制的に動くなど何だか日本みたいだなと思った。 第3章の部分で歴史にifはないがどこかひとつでも政策や対応が違っていたら違う事が起こったかもしれないと思うと何とも言えない気分になった。 9.11へ向かっていく過程が気持ち悪い。 ムハンマドという名前は結構頻繁にでてきたが、特別な名ではなく日本でいう「ひろし」の様なメジャーな名前なのだろうか??
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サウジアラビアというと王族と石油。 ほかにはないのだろうか。 サッカーなどで「中東の笛」と呼ばれるものに対する切込みがほしい。 気候風土、部族社会、倫理観、生活、風習などがわからないと見えてこない。
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王族のメディア支配。 サウジには王族の経済活動を禁止したり抑制したりするシステムはない。彼らが何をやろうと、法的には規制はない。 そもそもサウジが出す数字に信憑性がない。 サウジ人は、ホワイトカラーの職業を選びたがる。 対米ジハード戦線に燃えている。
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