1,800円以上の注文で送料無料

「民族浄化」を裁く の商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/10/26

民族融和を掲げたユーゴ解体と同時に、一部の政治家や軍人は権力拡大の為に一般市民の恐怖を煽り民族浄化は発生した。中でも圧倒的な軍事力を背景にセルビア人が加害者のケースが目立つ。

Posted byブクログ

2018/10/28

【由来】 ・著者の最新作が図書館の岩波アラートでやってきて、関連本を探したら出てきた 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

Posted byブクログ

2013/01/22

まずは旧ユーゴ戦犯法廷の判事としての仕事に就いた筆者に敬意を。 取り上げられる事例は、ボスニアをめぐるセルビア人の犯罪が多い。戦犯法廷の役割はきっちり評価されるべきであろう。ユーゴ崩壊の口火をきったのは、ミロシェビィッチのセルビア主義に間違いはないにしても、民族の対立は、一面的に...

まずは旧ユーゴ戦犯法廷の判事としての仕事に就いた筆者に敬意を。 取り上げられる事例は、ボスニアをめぐるセルビア人の犯罪が多い。戦犯法廷の役割はきっちり評価されるべきであろう。ユーゴ崩壊の口火をきったのは、ミロシェビィッチのセルビア主義に間違いはないにしても、民族の対立は、一面的にとらえられない。法廷の場から当時の事態を明らかにした貴重な資料となる書。

Posted byブクログ

2012/06/11

法の支配の確立、日本国内においてもそれが本当の意味で確立されているのか疑わしくなることがある中、戦争地域に住む人たちにとって、国際法廷が戦犯を裁くことの意味の無力さを感じてしまう。 起こったことを箇条書きにして整理して歴史の棚にしまう・・・ それ以上の意味を持てるだろうか。。

Posted byブクログ

2012/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筆者が、裁判官であっただけ偏りがある。 『セルビア=悪』論の印象が強い。 導入本としては柴さんの『ユーゴスラビア現代史』がよく、 なぜ偏りが生じるかは高木さんの『戦争広告代理店』がいい。

Posted byブクログ

2011/09/07

国際機構法の授業の際に予備知識をつけるために読んだ。 戦争にはルールがある。 戦争犯罪とは、 1.ジュネーブ条約の重大違反 2.戦争法規および慣習に違反する罪 3.人道に反する罪 4.ジェノサイドの罪 ボスニアのムスリム人はセルビア人に比べて一般に教育レベルが高かった。セルビア...

国際機構法の授業の際に予備知識をつけるために読んだ。 戦争にはルールがある。 戦争犯罪とは、 1.ジュネーブ条約の重大違反 2.戦争法規および慣習に違反する罪 3.人道に反する罪 4.ジェノサイドの罪 ボスニアのムスリム人はセルビア人に比べて一般に教育レベルが高かった。セルビア人勢力は1992年9月になるとセルビア人共和国の予定地をほとんど制して、スルプスカ共和国を樹立宣言した。

Posted byブクログ

2011/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] ユーゴ連邦の崩壊は、民族間の内戦を伴い、「民族浄化」という凄まじい悲劇を生んだ。そこで引き起こされた戦争犯罪を裁く旧ユーゴ国際刑事裁判所では、どんな事実が明るみになったのか。 元判事の著者が、自らの裁判経験をもとに、「民族浄化」の真相にせまり、国際法廷の意義と限界、和解と平和建設の条件について考える。 [ 目次 ] はしがき 第一章 旧ユーゴ戦犯法廷とは何か 第二章 ボスニア紛争への道 第三章 虐殺はなぜ起こったか――ある被告人の軌跡 第四章 ミロシェヴィッチの役割 第五章 国際刑事裁判のこれから 終章 平和は訪れるか――ボスニアとコソヴォの将来 あとがき [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/09/16

ユーゴでどうしてあんなことが起きたのか知りたかったのだが、「裁く」話が中心。また裁判官視点というか、視座がだいぶ高いところにあるので何百年も一緒に仲良く暮らしていた隣人と殺し合った心の事情がよく見えない。よい本だが、こちらのニーズと若干ミスマッチだった。

Posted byブクログ

2009/10/04

ユーゴ国際法廷、そしてICCの判事に選ばれた、多谷さんの本。前から読んでみたかったんだ。 でも、彼女は意外と、ただの検察で、この前の法整備もだけど、やっぱり国家公務員の方が、国際的な場に出やすいんじゃないかと再認識。 本の内容自体は、あまり法律的ではなく、ユーゴの根深い人種間...

ユーゴ国際法廷、そしてICCの判事に選ばれた、多谷さんの本。前から読んでみたかったんだ。 でも、彼女は意外と、ただの検察で、この前の法整備もだけど、やっぱり国家公務員の方が、国際的な場に出やすいんじゃないかと再認識。 本の内容自体は、あまり法律的ではなく、ユーゴの根深い人種間対立・複雑さとか、ミロシェビッチとかの政治、「民族浄化」の実録、これからの世界における「法の支配」の希望的なことが書かれてあった。 おもしろかったのは、戦争犯罪(ハーグ・ジュネーブ・ジェノサイド・人道に対する罪)はもはや慣習法だから、 国際法廷で設置された罪に、遡及効があるとは言えず、罪刑法定主義に反しないってこと。 ただ、めちゃくちゃ高いね、国際法廷って。国連の予算の10%らしい。 あと、もっと詳しい認定部分とか、有罪確定してからどうなるかとか(執行管轄権はあるんだっけ?)、知りたかったかな。 あと、どうやって選ぶか。犯罪者を。

Posted byブクログ

2009/10/04

ユーゴ崩壊、紛争の背景が手短に分かりやすくまとめられている良書。著者が描く平和維持のための方法は、しごくドライなもので、「平和が一番!戦争絶対ダメ!軍隊ノー!」だけが平和への発想、なわけじゃない、ということを考えさせられた。

Posted byブクログ