寒村自伝(下巻) の商品レビュー
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1975年刊行。上下巻中の下巻。 叙述時期は戦前日本での第一次共産党結成から戦後の道程へ続く。 ① 著者が参加した、1923年ロシア共産党第12回大会、そしてその頃のシベリア・モスクワ等のロシアの実情(革命内戦の爪痕が彼方此方に残存する上、例えば砂糖が貴重品であったなど実に貧しい生活水準)、 ② 戦後の片山哲社会党内閣の裏話・暴露話、 これらはなかなか面白い。 終戦間近のソ連侵攻が、日本の当時の共産主義者に反ソ・反スタへの舵を切らせた可能性についても同様。
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