幸福論(第2部) の商品レビュー
古い時代の古い倫理観で書かれた、という印象。現代以降はこういう「教え」でガチガチに人の心を縛り付けちゃダメ。たかだか100年ちょっと前に書かれた本なので、本当の評価はもう200年くらい後にされるのかも。
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「だから、若い読者よ、あるいは、これまで幸福をさがし求めて満たされなかった読者諸君よ、むしろ直ちに、最高のものをめざして努力しなさい。」 幸福論第二部。今回も鋭い言葉で物事を書き記している。たとえば、自分よりも教養程度の低いものとの結婚は誤りであると書いている。ほかにも、婦人と...
「だから、若い読者よ、あるいは、これまで幸福をさがし求めて満たされなかった読者諸君よ、むしろ直ちに、最高のものをめざして努力しなさい。」 幸福論第二部。今回も鋭い言葉で物事を書き記している。たとえば、自分よりも教養程度の低いものとの結婚は誤りであると書いている。ほかにも、婦人との交際の仕方についても記している。厭世主義者は厭世している自分をほかの人に認めらたい、評価されたいと望み、多くの人がそれを囃したてている現状を愚かだと言いきった点は気持ちが良い。 頁が進むにつれて、キリスト教の話にシフトしていく。また、「キリスト教序説」はなかなか読みにくい。それは話の抽象度が上がり、著者の宗教観を追う必要があるからだと思われる。著者は、キリストの復活は、何度も”歴史的事実”だと述べているが、私にはそれが歴史的な事実なのかどうか疑わしい。 第一部に比べ宗教色が強く、第一部だけで読み終えてもよいと思われる。
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