近世風俗志(3) の商品レビュー
江戸時代の風俗史の基本文献「守貞謾稿」の翻刻。 ・凡例 巻之十六(女服) 巻之十七(女服)欠 巻之十八(雑服付雑事) 巻之十九(織染) 巻之二十(妓扮) 巻之二十一(娼家 上) 巻之二十二(娼家 下) 巻之二十三(音曲) ・校註 江戸時代の百科事典の如くの「守貞謾稿」の翻刻。...
江戸時代の風俗史の基本文献「守貞謾稿」の翻刻。 ・凡例 巻之十六(女服) 巻之十七(女服)欠 巻之十八(雑服付雑事) 巻之十九(織染) 巻之二十(妓扮) 巻之二十一(娼家 上) 巻之二十二(娼家 下) 巻之二十三(音曲) ・校註 江戸時代の百科事典の如くの「守貞謾稿」の翻刻。 当時の風俗や生活など多くの姿を図付きで紹介し、解説。 女服は、古代からの歴史に始まり、平安期の十二単、袴や裳。 江戸時代での昔と今世の婦女衣服裁縫図での違い。 様々な着物のみならず、掛衿、単衣、浴衣、羽織や半天等も。 布や織の種類や、型染や絞りのデザインにも言及。 雑服付雑事は、雑服の追補。雑事には定紋、丹前やどてら、 夜具と蒲団、枕に蚊帳など。古風と流行についても。 織染は、縞(島)、絣等の様々な模様、小紋等の染、 染色、布の種類。画像が多いのが嬉しい。 妓扮は、遊女の種類と服装、髷など。 娼家は、官許の遊女町。見世や茶屋等の店、街に居る者たち。 幾つかの時代での「吉原細見」。岡場所や宿場。 夜鷹、風呂屋売女、比丘尼、男色等について。 音曲は、古きは猿楽に謡。能や浄瑠璃等。 楽器は、琴、三線など。様々な曲節や音頭、童謡にも言及。 江戸・京・大坂での違いが分かるのもありがたいし、 江戸時代の中で、様々な違いがあるのも、面白いです。 今世で母衣を襤褸と言ってるのは、武士への皮肉かな?
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近世の江戸,大坂,京都の三都を比較して論ずるだけでなく,古代以来の歴史的な推移にも及ぶ近世風俗史の基本文献.古代の衣服,十二単などからはじまる「女服」,猿楽,謡,勧進能などにも言及する「音曲」,その他「雑服」「織染」「妓扮」「娼家」など巻16~巻23を収める.図版多数.(全5冊)
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