新美南吉童話集 の商品レビュー
『ごん狐』を始め『おじいさんのランプ』『最後の胡弓弾き』など14の作品を収録した新美南吉童話集。 昨年2013年に生誕100年の節目を迎えた著者の作品を折角なので読み直してみました。落ち着きと温かみのある作風は時代を経ても全く色褪せず、その情景が鮮やかに目に浮かびます。一つ一つ...
『ごん狐』を始め『おじいさんのランプ』『最後の胡弓弾き』など14の作品を収録した新美南吉童話集。 昨年2013年に生誕100年の節目を迎えた著者の作品を折角なので読み直してみました。落ち着きと温かみのある作風は時代を経ても全く色褪せず、その情景が鮮やかに目に浮かびます。一つ一つの作品は短いものの、優しさと切なさの余韻を残す美しい作品ばかり。 とある書評で「心が洗濯されるよう」という感想を目にしたがまさにその通りだと思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ほんわかと、しかし、厳しい。切なく、暖かい物語がつまっていた。 後、ちょうど日本の戦前の時代で戦争に行ってしまったなどの結末も多かった。 ●ごん狐 漁師兵十が仕掛けた罠のウナギをごん狐ごんが食べたから、兵十のおばあさんが死んだと思い込んだごん。それから兵十に自分が狩った食べ物を置いていくようになるが、、、、兵十にみつかり、、、 ●最後の胡弓弾き 最後の最後まで家々へ訪ね、胡弓を弾いて商売をしていたが、近代化に伴い、そのような文化がなくなってきた。 最後には胡弓は入らないと思って古道具屋に売るが、やはり、思い出の品、取り返したところ、金を払わねばならなくなった。。。 ●うた時計 久しぶりに帰ってきたどら息子。 が、次の日にはもう帰路へ付く。そこへ近所の子供がやってきて、いろいろと話をし始める。夫婦の大切なうた時計の思い出の大切な話。 その話を聞いているうちに、うた時計を盗んで売ろうと思っていたが、近所の子供へかえしたとさ。 などなど
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切なさ漂う新美南吉の童話集。母の深い愛を感じさせる作品多数。時代の移ろいを鋭く描いた作品に、はっとさせられた。
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あったかい毛布に 包まれたような気分になる物語たち ごんぎつね 改めて今読んで やっぱ最後の1行は切ない いたずらだけどほんと優しいごん 子供できたらごんぎつねみたいに育ってほしい うた時計 手袋をかいに 全編通して あたたかい優しい気持ちになれます お父さ...
あったかい毛布に 包まれたような気分になる物語たち ごんぎつね 改めて今読んで やっぱ最後の1行は切ない いたずらだけどほんと優しいごん 子供できたらごんぎつねみたいに育ってほしい うた時計 手袋をかいに 全編通して あたたかい優しい気持ちになれます お父さんお母さんに会いたくなる あの包容力 安心感 愛がいっぱいつまった最高の短編集
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「ごんぎつね」「手袋を買いに」くらいしか知らなかったけど、他にもそれに負けないくらいの名作ぞろい。 温かくもちょっぴり切ない感じがなんとも心地良い
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日本人なら必ず小学校4年生で読む「ごん狐」。その作者、新美の童話集です。昔、読んだ時と今、読んだ時とでは随分と印象が違います。大人でも十分楽しめます。
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以下のページで感想書いてます。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50216446.html
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この人の名前を見ただけで、何かこう胸がしめつけられるような気持ちになります。なぜだかは思い出せないのですが、子どもの頃に新美作品に触れて「心のきれいな人は早く死ぬんだ」と勝手に思いこんでいました。でも、思いこんだ気持ちが強すぎて、実は今もちょっとそう思っています。
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