明治文学回想集(下) の商品レビュー
上巻は新聞業界の話や逍遙先生の話、演劇の話など扱うネタがバラエティに富んでたのですが、下巻は明治二十年~三十年代の文壇話中心になるため「一冊丸ごと硯友社&自然主義!」みたいな感じに。 以下、目次抜粋と自分用備忘メモ。 硯友社の文学活動(丸岡九華) 硯友社側面史 纏まらぬ記憶 ...
上巻は新聞業界の話や逍遙先生の話、演劇の話など扱うネタがバラエティに富んでたのですが、下巻は明治二十年~三十年代の文壇話中心になるため「一冊丸ごと硯友社&自然主義!」みたいな感じに。 以下、目次抜粋と自分用備忘メモ。 硯友社の文学活動(丸岡九華) 硯友社側面史 纏まらぬ記憶 ――明治二十年から同三十年まで (江見水蔭) →この2篇は、硯友社のメンバーの出会いから歴史もろもろ。紅葉中心。(鏡花など弟子世代ではない) 明治文壇昔話 (佐藤義亮) →紅葉、花袋、緑雨、風葉辺りの思い出話 明治三十年前後の文壇 (田山花袋) →硯友社とその他の派閥の間で途方にくれてる花袋さんの思い出話 明治三十年前後 ――読者として (生方敏郎) →読者の立場から見た、文壇の流行廃りが面白い。 明治三十年代の文士訪問 (高須芳次郎) →宙外、子規、晩翠、藤村などなどいろいろ思い出小咄 自然主義勃興時代の諸作家 (白石実三) →花袋のお弟子さんが花袋を通してみた自然主義。 明治三十年前後の詩 (河合酔茗) 美文及び写生文流行時代 (高須芳次郎) →鴎外、眉山の美文~子規の写生文への流れ 欧州文学の渡来と影響 (高安月郊) 眉山・緑雨・透谷 ――春寒き夜に (馬場孤蝶) 『新著月刊』発行とその環境 (後藤宙外) 「暮の二十八日」その他 (内田魯庵) 「魔風恋風」のこと (小杉天外) 独歩君の思出 (平塚篤) 二葉亭四迷を想う (中村星湖) 「別れたる妻」を書いた時代の文学的背景 (近江秋江) 自然主義時代に演ぜられた『朝日』文芸欄の役目 (森田草平) →ここらへんは、タイトルの通り。 ーーーーーーーーーーーー メモ:この本の元ネタは『早稲田文学 明治文学号』大正14年~昭和2年に発行された7冊がベースで、復刻版が1977年に春陽堂から出ている。 早稲田文学・明治文学号 復刻版
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わたしは、この本を読んで、これから生きていくうえで、文学を読んでおいたほうがいいと思い、読みました。
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