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文楽の研究 の商品レビュー

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2018/01/24

三宅周太郎 「 文楽の研究 」名人の人物研究、著者の文楽観、歌舞伎との相違など 論述した本。著者の言い回しも面白い *文楽は一種の修道院 竹本津大夫「太夫の修行をしようとするなら 物質上の慾望は忘れてほしい」 *この道の名人に二代なし 環境の良さ、後天的な努力では 一流にな...

三宅周太郎 「 文楽の研究 」名人の人物研究、著者の文楽観、歌舞伎との相違など 論述した本。著者の言い回しも面白い *文楽は一種の修道院 竹本津大夫「太夫の修行をしようとするなら 物質上の慾望は忘れてほしい」 *この道の名人に二代なし 環境の良さ、後天的な努力では 一流になれない世界(義太夫、力士、作家)。歌舞伎や落語との違いに感じた *義太夫は 天才と凡才とが相合致した仕事 天才であっても長生きしないと名声は残せない→凡才=日々の努力がないと伸びない→凡才はあるレベル以上は努力しても伸びない *義太夫は 夜歩きの友(著者の研究の結論) 真っ暗な独りの夜の道の友、こういう心境の許に 人間の声が自然にうつして唄われたものが 義太夫の思想的起源では *人形遣い仙人説 人形遣いは いい人ばかり *浄瑠璃や人形の起源は 祈りや信仰 浄瑠璃は 歌舞伎より 芸術的と同時に 宗教的

Posted byブクログ