抜討ち半九郎 新装版 の商品レビュー
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<目次> 略 <内容> 初期の作品を含む短編7編。鬼平や剣客商売、仕掛人などを読んでいると、短編はちょっと違和感があった。ただストーリーの流れがよく、「一学」など、忠臣蔵の裏の話として面白く読ませてもらった。
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内容(「BOOK」データベースより) 稲毛藩の城下町にある藩主の菩提寺・永徳院を襲った盗賊一味。主犯格の半九郎は、元武士であった。殺戮に強奪、そして裏切り。心の休まる暇もない苦い人生を急ぐ半九郎が探し求める「小せえもの」とは。表題作ほか、運命に翻弄され、過酷な生に立ち向かった者...
内容(「BOOK」データベースより) 稲毛藩の城下町にある藩主の菩提寺・永徳院を襲った盗賊一味。主犯格の半九郎は、元武士であった。殺戮に強奪、そして裏切り。心の休まる暇もない苦い人生を急ぐ半九郎が探し求める「小せえもの」とは。表題作ほか、運命に翻弄され、過酷な生に立ち向かった者たちの姿を活写した時代短編小説全7作を収録。 令和5年7月13日~18日
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ネットで安価に購入した1990年第一刷の講談社版の単行本。 「池波正太郎傑作壮年期短編集1」となっている。 表題作を含む短編七作品が収められている。 各々の最後には著者の執筆当時の年齢が記されており、大体32-34歳の頃の作品。 巻末の解説からすると戯曲などから小説にウェイトを置...
ネットで安価に購入した1990年第一刷の講談社版の単行本。 「池波正太郎傑作壮年期短編集1」となっている。 表題作を含む短編七作品が収められている。 各々の最後には著者の執筆当時の年齢が記されており、大体32-34歳の頃の作品。 巻末の解説からすると戯曲などから小説にウェイトを置いて書き始めた初期となるようです。 そのせいか、今まで自分が慣れ親しんできた池波正太郎作品とは受ける感じが違っていました。 鬼平や剣客商売などの言ってみれば立ち回りを見せてくれるワクワク感の量が少ない、反対に作品の主人公の思いに深く入り込んでいくような感覚が強かった。 けれど毛色の違う池波作品に出会えて良かった。 仇から逃げながら薄幸な女おみよを守り通す関口弥十郎を命懸けで助けるヤクザ者半蔵の思いを語る「あばれ狼」は秀逸だった。
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読んでいて山本周五郎を読んでいる気になるが、結末で周五郎じゃないのだと気づく。正太郎と思えない滑稽味がある。 でも、周五郎は明るい。正太郎は暗いとは言わないが、斜に構えている。素直じゃない。 素直に終わらないところが深いのか暗いのか。 やっぱり周五郎が良い。
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