あしたはアルプスを歩こう の商品レビュー
アルプス紀行。BSのロケで登ったらしい。 「なぜ山に登るのか」は、「なぜその宗教を信じるのか」「なぜ書くのか」につながる、という部分がよかった。
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2005年『対岸の彼女』で直木賞をとった著者が、NHK-BSの仕事で3000メートル級の山にはじめて登った。ヨーロッパアルプスの様子は、日本の山とは全く違う。緑の美しい高原の向こうに、雪をかぶった山が屹立し、そこは生死を賭けた登攀がおこなわれる別世界。その死闘を、ホテルプールサ...
2005年『対岸の彼女』で直木賞をとった著者が、NHK-BSの仕事で3000メートル級の山にはじめて登った。ヨーロッパアルプスの様子は、日本の山とは全く違う。緑の美しい高原の向こうに、雪をかぶった山が屹立し、そこは生死を賭けた登攀がおこなわれる別世界。その死闘を、ホテルプールサイドで望遠鏡越しに眺められるのが、アルプス。そんな山に登山未経験の著者が登った記録がこれだ。 標高の低い場所では楽しいトレッキングだったものが、徐々に圧倒的な自然との戦いになる。多すぎる雪、吹き飛ばされそうになるほどの風、目の前の人さえも見えなくなるホワイトアウトの体験。 家族連れでも楽しめるコルティナにはじまって、ドロミテを代表する巨石群トレ・チーメへ、絶壁をロープひとつで渡るフェラータの経験、切り立ったサッソ・ディ・ストリア……と、どんどん難易度があがってゆく山登り。しかしテレビの撮影ということもあり、プロの登山家でもないので「どこに登った」よりもその光景や出来事を丁寧に綴った内容は、ドロミテの自然賛歌となっている。
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なんという天然。しかし文章は流石作家。そのギャップが面白さを倍増させてる。鋭く解説し、笑かしてもくれ、短く飽きさせずな内容。じっくり読むには物足りないので、旅先にでも持っていってくださいな。
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何度も笑いましたっ!登場する方々も圧倒的な自然(山)も角田さんの目を通して見るとすごく魅力的に…。そこに山がない人への山岳ガイドブック?
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ただの山登りの本かと思ったら、深い!角田さんもっと山に登ってこういうの書いて貰いたいと思った。もちろんもれなく山に登りたくなります。このnhkの番組を見たくなりました。
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山友のお勧めで読んでみた^^ 角田光代のエッセイは初めて。 登山家が書く文章ではなく小説家が書く 文章で登山の描写を読みたいという気持ちがあった。 ハイキングだと思って行ったら雪山登山だったという 角田さん。 正直その登山の凄さよりもマリオさんに興味を 持ってしまった。きっとみ...
山友のお勧めで読んでみた^^ 角田光代のエッセイは初めて。 登山家が書く文章ではなく小説家が書く 文章で登山の描写を読みたいという気持ちがあった。 ハイキングだと思って行ったら雪山登山だったという 角田さん。 正直その登山の凄さよりもマリオさんに興味を 持ってしまった。きっとみんなもそうでしょう。 私もマリオさんとトレッキングしたい。 「山に登っていると、頭の中が空っぽになる。 禅も同じ。禅を組んでいると、自分自身が空っぽになる。 それで、自分以外の何か大きなものと一体になるという 実感がある。山と禅はよく似てるんです。」
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なぜに角田光代を登らせようとしたのだろう?でも、試みは成功だったとおもう。マリオさんの言葉も哲学的で興味深い。
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