毒身 の商品レビュー
主題は共同体における'独身種' のさまざまな個体性と環境への影響。言葉遊びを楽しむなら、文庫のタイトルは「毒身リョウ」 でも良かったと思う。
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不思議な小説だったな〜。 最初のうちは、 「これは誰かの幻想なのか、それとも現実の話なのか」 「この人は、男なのか女なのか」 「この子たちはレズなのか親友なのか」 …と、いろんな境目がどれも微妙で、 戻って読み直したり、 それでもよくわからなかったりして、 かなり翻弄されるんだ...
不思議な小説だったな〜。 最初のうちは、 「これは誰かの幻想なのか、それとも現実の話なのか」 「この人は、男なのか女なのか」 「この子たちはレズなのか親友なのか」 …と、いろんな境目がどれも微妙で、 戻って読み直したり、 それでもよくわからなかったりして、 かなり翻弄されるんだけど、 後半から、だんだんとすべてのことが まあるく着地していき、ストン、ストン とおさまっていく。 すると、読んでいる側の心も 落ち着いてきて、ホッとする。 これが著者の狙いなんだとしたら、 見事に導かれた感じで、面白かったです。 南国フルーツの香りと、 メキシコの匂い、 大木に吊るしたハンモックの気持ちよさ… 異国にまぎれこんだ楽しさと 浮遊感もあって、楽しめました。
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群れない、縛らない、甘えない。 この三原則が守れる独身のあなた、独身寮はいかがでしょう。 マンゴーがなりハンモックの下がった素敵な庭もあります。 現在の居住者は会社を休みがちなワタナベ、 かつて子連れの男と同棲していたウエカワ、 書店員のヨシノとバイトのテンコ、 そして私シキシマ...
群れない、縛らない、甘えない。 この三原則が守れる独身のあなた、独身寮はいかがでしょう。 マンゴーがなりハンモックの下がった素敵な庭もあります。 現在の居住者は会社を休みがちなワタナベ、 かつて子連れの男と同棲していたウエカワ、 書店員のヨシノとバイトのテンコ、 そして私シキシマです。 装画:岩清水さやか 装丁:坂川栄治+田中久子(坂川事務所) 「独身は自分のアイデンティティを自分で支えているから、ときどき自家中毒を起こす。その意味で独身は毒身なのだ。」 この自家中毒という言葉がぴったりくるような話。
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だめだ。最後斜め読み。この作者は私にはあいませんでした。カタカナの名前で呼び合うもんだから、誰がだれだか。男なんだか女なんだか。
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『毒身温泉』 「いくら自分が革命的だと思っても、 日々の生活の些細な感情がそれを裏切っていくのです」 「死にたいと思うのは表現でもあり、表現は誰かに向かっているはずで 死にたいと思っている自分は誰かとコミュニケーションをとりたいのだと気づいた」
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家族なんてどう構成されようが自由で、いてもいなくてもいいのかもしれない。 「孤独」「独り」について改めて考えさせられた。
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