いかさま師 の商品レビュー
母の部屋から遺言書を見つける紗貴。 そこには30年前に自殺した画家鷲沢絖が全ての絵を遺贈すると書かれていた。 「パーフェクト・プラン」で第2回このミス大賞受賞後、2作目の本作。2016年にアンソロジーの短編を執筆以降は書かれてないみたいですね。 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールとい...
母の部屋から遺言書を見つける紗貴。 そこには30年前に自殺した画家鷲沢絖が全ての絵を遺贈すると書かれていた。 「パーフェクト・プラン」で第2回このミス大賞受賞後、2作目の本作。2016年にアンソロジーの短編を執筆以降は書かれてないみたいですね。 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールという実在の画家の絵を取り入れた絵画ミステリー。 とにかく人間関係が複雑故、めちゃくちゃ入り組んでました。
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絵画×ミステリは面白い、好みの場合が多く、前評価も良さそうだったので読んでみた。 うん。確かにページターナー。 誰が敵で誰が味方か、本妻、愛人1、愛人2、その子供、養女…読むほどに複雑な人間関係、名画とは?など、興味をそそられる。 だが、何というか、展開ばかり目で追っていて、終わ...
絵画×ミステリは面白い、好みの場合が多く、前評価も良さそうだったので読んでみた。 うん。確かにページターナー。 誰が敵で誰が味方か、本妻、愛人1、愛人2、その子供、養女…読むほどに複雑な人間関係、名画とは?など、興味をそそられる。 だが、何というか、展開ばかり目で追っていて、終わってた感がある。たぶん特に人物の掘り下げが十分じゃないから表面だけ撫でてるうちに、この人はこう言う人っていうレッテルで納得させられた気に…。主人公と母親の人格、人間性が作中の人々にとても好まれ親しまれているのだが、肝心の読者に彼女達の魅力が伝わらない… あと、優は結局なんだったの?思わせぶりな表現もあったけど、ただの年下彼氏?モヤモヤしたものが残ったなぁ。
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三十年前に非業の最期を遂げた画家、鷲沢絖。かつて鷲沢邸には幻の画家ラ・トゥールの絵があった。時価数億円とも言われる彼の絵はどこに消えたのか。絵を遺贈されることになった紗貴は、敵対する絖の孫鋭士とともに、その行方を追い始める。親子三代にわたる愛憎。真の敵は紗貴の恋人か鋭士か。真贋判...
三十年前に非業の最期を遂げた画家、鷲沢絖。かつて鷲沢邸には幻の画家ラ・トゥールの絵があった。時価数億円とも言われる彼の絵はどこに消えたのか。絵を遺贈されることになった紗貴は、敵対する絖の孫鋭士とともに、その行方を追い始める。親子三代にわたる愛憎。真の敵は紗貴の恋人か鋭士か。真贋判定やオークション、絵画の謎を軸に、人間の裏と表を描く。最後に笑うのはいったい誰ー。
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楽園のカンバスが面白かったので、ほかにも絵画ミステリーを読みたくなり。癖のある人物が大勢出てくるが、キャラが被ったり活かしきれてないのが残念。本作でテーマとなったラトゥールの絵画自体ミステリー的解釈がすごく出来そうなので、もっとそちらも掘り下げて欲しかった。
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画家や絵具に関する説明や専門知識が多く、絵画好きじゃなくても「なるほどー」と面白く読める。ただ、人間の表と裏を見所にしてるわりにはどの登場人物も安直で面白味が少ない。中途半端な描写で終わってる人物がいたり、無理な設定で強引に話を展開させている部分も気になってしまう。なんとなく惜し...
画家や絵具に関する説明や専門知識が多く、絵画好きじゃなくても「なるほどー」と面白く読める。ただ、人間の表と裏を見所にしてるわりにはどの登場人物も安直で面白味が少ない。中途半端な描写で終わってる人物がいたり、無理な設定で強引に話を展開させている部分も気になってしまう。なんとなく惜しさを感じつつ、絵画モノの面白さを感じさせてくれた1冊だった。
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タイトルと表紙に惹かれて衝動買い。 ストーリーはひねくれてるし、登場人物は多いし、 会社の行き帰りの電車で細切れに読んでいると ときどきついて行かれなくなる(^ ^; 「んなアホな」的展開も随所に見られるが、 遺産相続を巡る複雑な人間関係と かなりクセのある登場人物たちとで ...
タイトルと表紙に惹かれて衝動買い。 ストーリーはひねくれてるし、登場人物は多いし、 会社の行き帰りの電車で細切れに読んでいると ときどきついて行かれなくなる(^ ^; 「んなアホな」的展開も随所に見られるが、 遺産相続を巡る複雑な人間関係と かなりクセのある登場人物たちとで ダレることなく読み進められる。 ただ鋭士と優のキャラ付けが、 やや中途半端か(^ ^; ミステリなので、これ以上は書けませぬ(^ ^;
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
驚く驚くと聞いていたので、色々と疑いながらへそ曲がりな読み方をしていたら、あまり驚くことなく終わってしまった。 まっさらな素直な心で読んだ方がいいようです。 絵画の情報はなかなかおもしろく、スマホ片手に絵の画像をみながら読みました。絵の隠され方もなるほどという感じ。素人目には、それは台無しになっちゃわないのかなーと心配でしたが、現代の技術があれば復元できるもんなんでしょうか。 主人公のセリフや行動にあまり共感できなかったせいか、最後まで違和感がぬぐい切れなかった。あととにかく人間関係がわかりづらい。おおよその年齢も把握しにくかった。題材はおもしろいので、惜しいなーという感じです。
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後半ころころと登場人物の評価が変わるところは、とても面白かった。また絵画の解説も自然な感じになされておりスピード感が損なわれず一気に読めた。
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自分の住んでいるあたりが舞台となっているということで買ってみた本。 どんでん返しが楽しいミステリーでした。 文章がちょっと好きなタイプではないけれど、ラ・トゥールという画家のことを教えてもらえたのは良かったです。
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最高…! 何このミステリー。このミステリーがすごいだよ! 個人的にはこのミス大賞の「パーフェクト・プラン」よりすごい! やっとラスボス倒したと思ったらそいつが三段変形してきて、 三回倒したと思ったらラスボスの更に親ボスが居て…みたいな そんな感じ(笑)つまりラストが何重にも待ち構...
最高…! 何このミステリー。このミステリーがすごいだよ! 個人的にはこのミス大賞の「パーフェクト・プラン」よりすごい! やっとラスボス倒したと思ったらそいつが三段変形してきて、 三回倒したと思ったらラスボスの更に親ボスが居て…みたいな そんな感じ(笑)つまりラストが何重にも待ち構えている感じ(笑) 読後の疲れが半端ない…まだ来るか!ってぐらい重ねて来る。 そして何よりもラトゥールです。 ラトゥールっていう実在した画家が取り上げられるんだけど、 読後に是非、ラトゥールの絵をぐぐってください。 見た瞬間の、衝撃、感動、もう言葉なんて要らないと思った。 この小説はラトゥールの絵を讃えるために書いたんじゃないかと思うほど最高。 本当のラスボスは、読後にラトゥールの絵を見た瞬間なんだと思う。 あと小泉清っていう画家が登場人物のモデルになってるんだけど、 読後に小泉清の「自画像」もぐぐって見て下さい。 そして小説内の表現と見比べてください。 すごい。本当にすごい。 こんな風に絵を表現できるってすごい。 柳原慧の表現力の高さに脱帽しました。 ただ本当に、人物相関がすっごくややこしい。 相関図をメモしながら読むのがいいと思います。 せっかく内容面白いのに、一読では理解できなくて勿体なかった…。 本の最初に登場人物紹介みたいのが書かれてるんだけど、 全く足りないです。しっかり図を書いたほうがいいです(笑) 本当にすごい。このミステリーは本当にすごい。 というかジョルジュ・ド・ラトゥールという画家がすごい。画集ほしい。
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