アリストテレース 動物誌(下) の商品レビュー
動物誌を読み通したいわけではなく、アリストテレスの方法論を見たかったので、7巻を読んで、偽書では?とされる8、9巻はパラパラ。偽書とされる10巻は目次程度。 この量の凄まじさには驚かされる。 かなりあっさりとしか読まなかったが、アリストテレスの知りたかった姿が見れた。 これぞプ...
動物誌を読み通したいわけではなく、アリストテレスの方法論を見たかったので、7巻を読んで、偽書では?とされる8、9巻はパラパラ。偽書とされる10巻は目次程度。 この量の凄まじさには驚かされる。 かなりあっさりとしか読まなかったが、アリストテレスの知りたかった姿が見れた。 これぞプラトンの対極にある知への探究心。 唯一なる善のイデアというよりも、個別の事情、その分類、整理から見えてくる普遍的な事項の探究。 プラトンの対話法による追求は、基本的には演繹的。 世の中ではこうだよね?でも、こうだから、こうだよね?という方法。 アリストテレスがここでまさに科学の芽生えをさせているのは、帰納法的な方法。 まさに科学の原点で、ここにあるのはティマイオスとは違う。 とはいえ、プラトンとは違うけども、ギリシャにほかにこういう人がいなかったのかというと、そうでもないのかな? アリストテレス以前の科学というのも気になるけども。まぁ、次に進もう。
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