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詩を読む人のために の商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2021/11/16

とにかく、ほめ上手。三好達治が好きなものが選ばれているのでしょうから、当然ではありますが、いい本です。このあたりがこの詩人のいい部分ですよとうまくガイドしてくれるので、ここに挙げられた詩以外のものも読みたくなります。名著だけありますね。

Posted byブクログ

2020/04/08

読み終わった。明治の詩人~大正、昭和と口語自由詩が花開いていく様子を解説してくれている。著者自身が「前書き」で述べているように、いわゆる教科書的な解説ではなく、著者自身が詩を楽しんできた経歴をのびのびと綴った文章。 著者の好き嫌いや個人的な感想が散りばめられているから、それを小...

読み終わった。明治の詩人~大正、昭和と口語自由詩が花開いていく様子を解説してくれている。著者自身が「前書き」で述べているように、いわゆる教科書的な解説ではなく、著者自身が詩を楽しんできた経歴をのびのびと綴った文章。 著者の好き嫌いや個人的な感想が散りばめられているから、それを小耳にはさみつつも、自分の心の内側で「いや、これは自分にはこのことだと思ったぞ」とささやくことのできる余地が残されている。それがよい。 ただその分、著者の主観的な感想が多く、時代的な背景などの説明が少ないのでイメージしにくいところもあった。最後の解説も合わせて読みたいところ。 書かれてからさらに50年以上が経過しているので、しっかり理解しようと思ったら、さらにある程度勉強する必要があるようにも思われる。また、それぞれの詩人のキャラクターが立つ間もなくパッパッと進んでいくので、予備知識がないと、少し戸惑う。 (名前くらいは知っている前提で書かれている気がする。今の時代の谷川俊太郎くらい。あと、それも時代だと思うが、女性いないのかよ!とちょっと思った。) いいなと思う人を何人か見つけられたのはよかった。またそれぞれの詩人の詩集を読んでみるつもり。ただ、まったく響かなかった人もいた(著者が絶賛していても)。詩の歴史というのは、思想や歴史時代を物語っているんだなあと思った。 詩というのは、こういうふうに楽しめばいいんだよ、こんな感じでいいんだよ、という著者の自由気ままな様子から、自分の中にある詩人の目に気付くことのできる本だった。 ~良かった詩人メモ~ ・伊良子清白 ・山村暮鳥 ・中川一政 ・堀口大学(かなり好き) ・伊藤静雄 あとはちらちらとよかった詩もあったけれど、夕暮れ時は…に持ってかれた感があった。少し、近い時代の作品の機微を見分ける嗅覚が自分には足りていないのかもしれない。でも好きな傾向や詩の傾向をなんとなく(描写とか抽象的とか)わかってよかった。詩というのは絵と似ている表現世界なのだな、と思う。

Posted byブクログ

2015/02/20

昭和20年代後半に書かれた本です。藤村藤村以後の日本近代詩の流れに沿って、初心者にも親しみやすい表現で書かれています。代表的詩人が多いので、もう少し個性的、ユニークな詩人の紹介も欲しいところです。

Posted byブクログ

2014/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 詩を読み詩を愛する者はすでに詩人であります。 著者はこう読者によびかける。 そのうえで、読者を縛らずにどう詩のふところへ誘うのか。 それは、藤村・泣菫・白秋から、朔太郎・中也ら様々の詩を例に、自分の読みとりかたを自己に即して語ることであった。 著者の、詩を読む感動が、そのまま伝わってくる好著。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2010/03/06

何度も読み直している愛読書です。日本の近代詩を明治時代から遡って、三好達治という、その詩からはこれほど解り易く的確な文章で、解説されているのが不思議なくらい、表現的でマジカルな詩を書く方が、解説されています。日本の近代詩を、濃く読みこなすことが出来る一冊です。

Posted byブクログ

2009/11/21

私は詩は読みませんが。 参考にすべき点が多い本です。 詩人が詩人としてではなく、文学者としてきっちりと詩作を論じています。

Posted byブクログ

2009/10/04

読書中。詩を読む人のために、平易に丁寧にいくつかの日本の詩をを読み解いてくれます。本当に何のひねりもなく著者の素直な解釈が、詩って好きだけど・・・高尚ぶって難しくない?と思っている人にはありがたい。

Posted byブクログ