手紙 の商品レビュー
弟の大学進学の費用欲しさに強盗殺人という罪を犯してしまった兄。兄が犯罪者というレッテルを貼られ辛く苦しい人生を送る弟。罪を犯すということは犯した者だけが刑に服せば済むというものじゃない。最後は涙が流れていた。
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受刑中の兄が弟にあてた手紙を軸に、殺人者の弟として苦しい人生を悩みながら生き抜いていく話。 人間の善悪が嘘偽りなく書かれた作品だと思う。最後は涙涙涙。
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兄が強盗殺人で服役した。弟のその後の人生は・・。 切ないな〜。確かに、家族が罪を犯したとき、その家族は辛いだろう・・。 たとえば、親が罪を犯したら、その子供(もしまだ幼かったりしたら)のその後の人生はどうなるんだろう。 一生、犯罪者の子供、というレッテルを背負って生きていくしかな...
兄が強盗殺人で服役した。弟のその後の人生は・・。 切ないな〜。確かに、家族が罪を犯したとき、その家族は辛いだろう・・。 たとえば、親が罪を犯したら、その子供(もしまだ幼かったりしたら)のその後の人生はどうなるんだろう。 一生、犯罪者の子供、というレッテルを背負って生きていくしかないんだろうな・・。 なんてことを考えてしまいましたよ。
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読み終わった後に「うーん…」と考え込んでしまう一冊。弟のために殺人を犯した兄が獄中から送る手紙に苦しめられる弟。最後にはなんともいえない切なさが残ります。 この本は本当お勧めしたい一冊です。
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今はメールで用が済んでしまうけど、多分こういう状況におかれたら手紙は今の時代でも重要な手段なんだろうなあと気がつきました。なんだかせつなかった。
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はからずも殺人犯の身内となってしまった主人公の苦悩する様子が、哀しくつらいものでした。 ラストが印象的。
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2年前に読んだが、映画化されたので再読してみることに。 『読書の記録』による前回の感想はタイトルにこだわってのもので、全体の感想が残っていなかった。 早い話が、手紙による効果以外の部分(話の大筋)が記憶からすっかり抜け落ちていたということだ。 今回、映画の配役をイメージしながら...
2年前に読んだが、映画化されたので再読してみることに。 『読書の記録』による前回の感想はタイトルにこだわってのもので、全体の感想が残っていなかった。 早い話が、手紙による効果以外の部分(話の大筋)が記憶からすっかり抜け落ちていたということだ。 今回、映画の配役をイメージしながら読み進めてみると、面白いようにページを繰っていけた。 特に武島直貴役の山田孝之は、白夜行・タイヨウのうたのイメージと重なり、本の中でconamiに絶妙な演技を見せてくれていた。 映画の方は原作に忠実なストーリーになっているのだろうか? タイヨウのうたで、ギターをジャンジャン力強く弾く孝治に魅せられてしまったconami。 原作通りだとすると、バンドのボーカルなはず。 歌はどうなんだろう?? 本の感想に戻って、この本は推理小説ではない。 テーマは『差別』。 差別は当然か、避けられるべきものか。 著者はたいてい、登場人物の一人となり自身の考えを投影させる。 著者に限らず、この傾向は散見されるのだが、時にその主張に不自然さを感じることがある。 そういう考えもある。 だが、割に主要となる人物になりすまして主張するには、偏見の度合いや個人的感情が強かったりすることも否めない。 エッセイならばそれもいい。 小説ならば読者が幅広く容認できる程度に留めるほうが読み手としては後味が良いように思う。 そういった意味で、後味の悪さが残った作品である。 とは言え、これも主観の違いということで、人物や事件の背景などの描き方はわかりやすく、よかったと思う。 映画の方も観てみたい。 ところで、東野作品に山田孝之が不可欠になりつつあるように思う。 今後も東野作品への出演を期待する。
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強盗殺人で服役中の剛志が、被害者の息子に 「私は手紙など書くべきではなかったのです-----。」 と、最後に送った手紙が感動的でした。 でも、それより感動的だったのが、 剛志が刑務所から送ってよこす手紙によって、 苦しめられ続けている弟直貴に 彼の会社の社長が言った言葉でした。...
強盗殺人で服役中の剛志が、被害者の息子に 「私は手紙など書くべきではなかったのです-----。」 と、最後に送った手紙が感動的でした。 でも、それより感動的だったのが、 剛志が刑務所から送ってよこす手紙によって、 苦しめられ続けている弟直貴に 彼の会社の社長が言った言葉でした。 「人には繋がりがある。愛だったり、友情だったりするわけだ。それを無断で断ち切ることなど誰もしてはならない。だから殺人は絶対にしてはならないのだ。そういう意味では自殺もまた悪なんだ。自殺とは、自分を殺すことなんだ。たとえ自分がそれでいいと思っても、周りの者もそれを望んでいるとは限らない。・・・・・」本文より 罪を犯すということ、罰を受けるということ、そして、償うということ。 考えさせられる事が多くありました。
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本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、や...
本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。 武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。 自分の中では創造できない切り口だなと思います。もし、自分の家族が犯罪者になってしまったら、どうなるんだろう。とか、考えられさせる作品です。 でも、東野マジックは健在です。ふとしたものが、ある伏線となり、ラストに。。。 俺は最後のページで泣きました。 すごい心に残る作品です。
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犯罪者の家族が主人公の作品です。 いろいろと考えさせられる作品でした。 http://xxxsoraxxx.blog11.fc2.com/blog-entry-47.html にもどうぞ。
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