土屋の古文講義(2) の商品レビュー

土屋博映(著者)

2020/11/13

シリーズ第一巻と同様、選択形式の出題が多い私大型の試験に焦点をあわせた内容になっています。

問題数は8題とすくないのですが、本書の「はしがき」で著者が「解答を導くためには、いくつかの可能性を考えて、その中からベターなものを選び、不適当なものを、根拠をもって消去していく」と述べているように、本文を解釈するさいや選択肢をえらぶさいにさまざまな手がかりを動員して正しい理解にいたるための方法が説明されています。

やや意表を突くのが第三問で、和歌の詞書、上の句、下の句をバラバラにして、その適切な組みあわせを答えさせるという問題になっています。実戦的な形式とはいいがたいように思いますが、クイズ感覚で和歌についてのさまざまな知識を読者に提示しようとする著者の工夫と見るべきなのかもしれません。

2009/10/04

講義１に比べると基本事項の解説が軽くなってる。しかしある程度の実力がある人にはそっちの方が楽かも？これも問題演習用に。基本的にここまでやれば受験は大丈夫でしょう。