光村ライブラリー(第12巻) の商品レビュー
「野ばら」小川未明/作 司修/絵 作品の素晴らしさはここで言うも疎かだが、司修さんの挿画の素晴らしさが際立っている。 対立する二つの国。国境の石碑を守る老人と若者。いつしか理解し合う二人を、国同士の争いが引き裂く。戦場に向かった若者は騎馬の一軍を率いて老人の夢枕に立ち、一礼して野...
「野ばら」小川未明/作 司修/絵 作品の素晴らしさはここで言うも疎かだが、司修さんの挿画の素晴らしさが際立っている。 対立する二つの国。国境の石碑を守る老人と若者。いつしか理解し合う二人を、国同士の争いが引き裂く。戦場に向かった若者は騎馬の一軍を率いて老人の夢枕に立ち、一礼して野ばらの香りを嗅ぐ。 極彩色とも呼べる色の重なりを黒く塗りこめて、スクラッチの技法で描き出された挿画が、作品世界を鮮やかに浮かび上がらせています。 世界が対立する今こそ、小学6年生に読んでほしかった物語だと、痛切に感じます。
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≪県立図書館≫ 「宇宙人の宿題」は、最後のところを猛烈に覚えている。 「石うすの歌」も、忘れられない。 実際に教室で、石臼をひかせてもらったことも思いだした。 心に残る作品ばかりだと感じた。
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