チリンのすず の商品レビュー
オオカミに母親を殺された子羊のチリンがとった行動とは。 予想を裏切るリアルなラストにぐっときます。 表現が直截的(死ねとか)なので高学年向きかと。 読み終わるとシーンとしてしまいます。 それがいいかどうか…場の雰囲気を把握できている場合はOKかと思います。 8分ほど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近年「あらしの夜に」が流行ったけど、 それよりも遥かかなた昔に、こんなお話があった。 もしかしたら狼は、弱い物を蝕まなければ 自分が生きていけないことを心のどこかで 呪っていたのかもしれない。 私たちは、生きるために生まれて来た。 どれほど大きな傷を背負っていたって、 「それでも生きて行くこと」の大切さが 心に残っている。 チリンはきっと弱者と強者、両方の傷みの分かる オトナになるのだろう。弱いけど強い、強いけど本当は弱い、 たぶん、そんなお話。
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やなせたかしの隠れた名作? タイトルと表紙からはおよそ想像のつかない壮絶なストーリーに言葉を失います。
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おかあさんをオオカミに殺されたひつじのチリン。 敵討ちをするために、オオカミの弟子になります。 そしてとうとう、オオカミのようなひつじになったチリン。 母の敵を討ちますが…。
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子ども向けとは思えない。心の闇が描かれている。やなせさんの作品は本当に深いところまで入ってきてこわくなる。
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絵本を超えた一遍の文学作品としても遜色ないほどクオリティの高い絵本です。 世代を越えて問いかけるそのテーマは「喪失」と「無常」。 やなせたかしさんの描く愛らしい仔羊のチリンが変貌していく様(さま)に 読み手は惹きこまれていくでしょう。 10年、20年、30年と時を経て読み返してみ...
絵本を超えた一遍の文学作品としても遜色ないほどクオリティの高い絵本です。 世代を越えて問いかけるそのテーマは「喪失」と「無常」。 やなせたかしさんの描く愛らしい仔羊のチリンが変貌していく様(さま)に 読み手は惹きこまれていくでしょう。 10年、20年、30年と時を経て読み返してみてください。 世の中の酸いも甘いも経験した大人になってから読むと、より深くこの作品のメッセージが心に響くのではないでしょうか。 もちろん、子どもの頃に出会っていれば、こんなに幸せなことはありません。 この作品に感動できる子はその後も豊かな読書人になっていくことでしょう。 なぜなら、読み終わっても永遠に心に問いかけるテーマを持っているからです。 その答えを探す旅は人生そのものです。 初版時に読了。再々読。
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チリンは羊の子供。ある日、狼のウォーによって大好きな家族を殺されてしまいます。家族の敵を取るためにチリンはウォーの所に行って…。 アンパンマンとは全く違うやなせたかしさんの世界。切なくて悲しい、大人にも是非読んでもらいたい一冊です。
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幼い頃、非常に好きな絵本の一冊。 大切に大切に読んでいたにも拘らず、妹ABの双子連携攻撃によって落書きされ、ボロボロにされ、それでも抱え込んでいたのに、父によって知らぬ間に廃棄されてしまったもの(その後、癇癪を起こして大爆発してしまい、結局、制裁として二度と買い換えてもらえな...
幼い頃、非常に好きな絵本の一冊。 大切に大切に読んでいたにも拘らず、妹ABの双子連携攻撃によって落書きされ、ボロボロにされ、それでも抱え込んでいたのに、父によって知らぬ間に廃棄されてしまったもの(その後、癇癪を起こして大爆発してしまい、結局、制裁として二度と買い換えてもらえなかった曰く付き・笑) 弱肉強食や食物連鎖、それによる葛藤の後に齎される途方もない寂寞感と遣る瀬無さに、今でも落涙を禁じ得ない。是非とも読んでもらいたい一冊。
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悲しくって居たたまれなくって美しい。やなせたかしがアンパンマンでは伝えられない言葉がいっぱい詰まってる。
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この話を知ったのは4さいくらいだったでしょうか。あらすじは憶えていなくとも、その悲しさ寂しさといった感情をとても強く感じたのを憶えています。 もともとのアンパンマンもそうですがやなせたかしの作品には「孤独」というものがとても強烈に現れているように思います。 妄想好きだった私の中の...
この話を知ったのは4さいくらいだったでしょうか。あらすじは憶えていなくとも、その悲しさ寂しさといった感情をとても強く感じたのを憶えています。 もともとのアンパンマンもそうですがやなせたかしの作品には「孤独」というものがとても強烈に現れているように思います。 妄想好きだった私の中のファンタジーのルーツかも? これから子供に読んでやりたい一冊です。
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